昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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恐ろしき国、中国とインド

縁あって中国とインドの両方を訪問し、両国とも、今まさに発展途上を勢いを痛感した。

両国で、人口30億人程いるのではないかと思われるが、実は本当は何人いるのか分からない。
両国ともごくごく一部の金持ちと圧倒的多数の貧乏人が存在しているが、金持ちだけでも十分に魅力的なマーケットなので、世界中の企業がこぞって進出している。
今や世界で最も注目されているビジネスマーケットだが、実はこの二国の総人口を地球が養っていけるのかは大問題なのだ。

この両国ともだんだんと生活レベルがアップしている。
しかし、もしも30億人近くの生活が豊かになると、あらゆる天然資源が不足してしまう。
現在の原油高の一因に、中国、インドでの需要拡大があげられているが、他の水、木材、鉄鋼等々全てが不足してしまう。
最も深刻なのは食糧が足りなくなる事で、古来人類は食えなくなると他国へ侵略し戦争を引き起こしてきた。

本音で言えば、中国とインドの全員が豊かになると困ってしまう。
数億人相手に、「やれ車だ、家電だ」と売り込むのはいいが、30億人に購入余裕が発生すると地球が破綻してしまう。
インドは宗教上の理由から貧富の差を受け入れているが、中国では、貧富格差拡大への反発から内陸部では暴動が頻発し、国家権力の圧制で押さえ込んでいる事がたびたびニュースとなっている。

この両国は、魅力的なマーケットであると同時に、現在のあらゆる矛盾を凝縮した恐ろしい地帯でもある。