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昭和天皇はA級戦犯の靖国合祀に反対だった

側近のメモで、昭和天皇A級戦犯靖国神社合祀に反対されていた事がニュースになった。
小泉首相靖国参拝に反対していた連中は、「それ見た事か」と勢いづいている。
一方、参拝賛成だった方は今回の事態に混乱気味で、対応に苦慮しているように見える。

新聞の中では我が愛読紙の産経新聞は参拝大賛成派だが、このニュースが伝わった翌日は、一応事実だけを報道し、いつもの切れ味の良いコメントはせず沈黙を決め込んだ。
翌日の産経抄の欄で、「何故この時期に発表されたのか?政治的背景を感じる。側近が書いただけのものだが、例えそれが事実だとしても、この事を昭和天皇が18年間口に出さなかった事の方が重大だ」と、大変苦しい論陣を張ったが、昭和天皇は、戦争後はほとんど政治的発言をしていないので、この事だけを特別に口に出さなかったわけではない。
やはり天皇自らに、「A級戦犯の合祀に反対だったので靖国参拝を止めた」と言われると、産経新聞ですら従来の主張をトーンダウンせざるを得ない。

もともと昭和天皇のこの意向は今までも何度か語られてきたものだ。
昨日「昭和天皇靖国神社参拝を止めた事と、A級戦犯合祀問題とは無関係」と主張していた著名評論家O氏がテレビ出演し、自らの従来の主張を正当化していた。
しかし、これも支離滅裂になってしまい、途中で自分が何について話しているのかが分からなくなり、「今、何について話していました?」と聞き返す醜態を晒してしまった。

僕自身は、中国や韓国の反対で靖国神社参拝を止めてしまう事は中長期的な国益を損なうと考えている。
例え靖国参拝を止めても、次は従軍慰安婦問題、更には戦後補償問題、竹島問題と、次々に中国、韓国からの嫌がらせは続くだろう。
例え、経済的にマイナスが発生しようと、日本の主張は強調した方が良い。

しかし、昭和天皇A級戦犯の合祀に反対だったのなら、神社側も「一旦靖国に祭られた魂は絶対に分祀出来ない」との原則論に終始するのではなく、これを契機としてもうちょっと現実的対応をすればいいのにと、やや日和見を決め込んでいる。