師走も、あっと言う間に最終局面。
まさに飛ぶように一日が過ぎていく。
最近の仲間内での決まり文句は、「イヤァー、一年が過ぎるのは早いねェ」だ。
遥か５０年ほど前に、コニーフランシスという大人気の歌手がいた。
「♪Ｖ！Ａ！Ｃ！Ａ！Ｔ！Ｉ！Ｏ！Ｎ！」という陽気度１００％の歌い出しで、誰もが口ずさんだ「VACATIONヴァケイション」、他に「ボーイ・ハント」とか、「カラーに口紅」とか「子供じゃないの」とかの世界的大ヒット曲と、パンチの効いた歌い方（なんて最早死語？）を覚えている人は多いはずだ。
そして、彼女のもう一つのヒット曲が、「早く大人になりたい」だった。
原題は「Too Many Rules」で、何かの制約の多い青春時代を早く卒業し、大人として自由に振舞い、恋愛したいみたいな内容だったと思う。
その昔は、僕もそう思った時期があった。
早く大人になって自由気ままな生活を送りたい、酒も飲みたい、煙草もすってみたい、１８歳未満禁止の映画も見たい。
「あぁ、早く大人になりたい！」
１８歳で高校を卒業した時は、もう今日から大人なんだとの妙な高揚感があった。
そして数十年経った現在では、全く逆で、時間の経過するスピードがあまりの早い事を嘆き悲しんでいる。
そして、その昔「早く大人になりたい」と思っていたなんて、如何に不遜極まりない事だったかと反省している。
今の思いは、矢沢永吉の「時間よ止まれ」である。
「あぁ、年はとりたくないものだ！」
