昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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柳沢を猛烈批判する女性への疑問

柳沢はもう駄目だろう。
日本中でヤメロコールが噴出しているだけでなく、ついには身内自民党の一部からも辞職勧告され始めた。
野党民主党にとっては、事務所費用問題は諸刃の剣であり、徹底追求すると返り血を浴びかねない。
柳沢の失言を騒ぎ立てれば、世間から角田副議長の不祥事も忘れられる。
と言う事で、例の福島女子を中心に「柳沢辞任までガンバロー!」と気勢をあげる事になる。

しかし、柳沢は、女性に対して「たくさん子供を産んで欲しい」と言いたかったのであって、その子供が産めるのは15~50歳までの限られた女性だけなのを「産む機械に限りがある」と例えたのだが、講演の途中で「機械と言ってごめんなさい」と謝っている所を見ると、さすがにこの例えは不穏当だと思ったらしい。
要は、彼の失言は全く語彙不足から来ているのである。
例えば、「彼は馬車馬のように働いて生活を支えた」と言った時、言われた側の人間が、「俺を馬に例えるのは、日ごろ馬と思っている証拠だ。しかも、よりによって馬車馬とは何事だ!」と文句を言うのに似ているように思える。

今回は、少子化担当大臣が、出産と言う重大且つデリケートな問題を、機械と表現した事で大問題となっているのだが、女性人の多くには、実は常日頃、「世の男性は、我々女性を、子供を産む機械と思っているに違いない」との被害者意識があるのではないだろうか?
だから、柳沢の軽率な発言に対して、柳眉を逆立てて大騒ぎとなっているような気がする。
戦前までは、結婚しても子供を産まない、あるいは産めない女性は大変不当な扱いを受け続けた。
当時は、子供が出来ないという理由だけで女性が離縁されていた。
まさに半ば公然と、女性は子供を産む機械と見られていたケースがたくさんあったはずだ。
僕の母親も、「子供を産んで初めて籍に入れて貰った」と言っていたので、我が家も全く自慢できるものではない。
現代では男女同権であり、この様な馬鹿げた事は起きないのだが、今回の失言で、「やはり日本のオトコどもは、やっぱり戦前の考えから抜けきっていない」と怒っているような気がする。

しかし、少なくとも僕の周辺に、「女は子供を産む機械」なる古色蒼然とした考え方を持っている男性はいない。
全員かどうかは分からないが、大半の男性にそんな馬鹿な発想はないと思う。

僕には今回の世間の反応はいささか過剰反応のように思えてならない。