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柳沢伯夫厚生労働相発言はそんなに大問題なの?

1月27日、柳沢伯夫厚生労働相が、松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した事が大問題となっている。

「15から50歳の女性の数は決まっている。生む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」との発言が、女性を「出産する機械」と見なしたと受け止められ、少子化対策にかかわる閣僚として極めて不適切だと、批判の大合唱となっている。

「女性を機械と見ている」とか、「私たちはベビーマシーンではない」とか、「これが柳沢の本音だ」とか、大袈裟に言えば、日本国中の女性全員から総スカン状態。
また多くの男性諸氏からも、とにかく評判が悪い事この上ない。
ここぞとばかりに、福島女史をはじめとした野党の女性国会議員からは辞任要求が出たりして、四面楚歌どころではない状況なので、安部政権もとても柳沢を守りきれないとの観測も流れ始めている。

しかし、冷静に彼の発言を聞くと、決して女性を「子供を産む機械」とみているのではない事が分かる。
彼は、まさに少子化担当大臣として、「子供を生む事が出来るのは15~50歳までの女性だけなので、一人一人がたくさん産んで欲しい」と言いたかったはずだ。
そしてそれは紛れもない事実である。
15歳以下でも子供は産めるだろうが、それは教育上あまりよろしくない。
50歳以上の女性が子供を産める確率は大変低い。
よって、少子化対策として、15~50歳の女性が、一人当り子供一人と言わず、出来るだけたくさん子供を産んで欲しいと言った事が何故かくも大袈裟な話になるのだろうか?

しかも彼は、「機械と言うのは何だけど」と、自分の比喩があまり適切ではない事を断っている。
誤解を生じやすいこの程度の比喩しか出来なかった、柳沢の知性を批判するのは正しいだろう。
また大臣としては、このような比喩を用いた事が無用心だった事も間違いない。

しかし、彼が言いたかった事を全く理解しようともせず、ひたすら発言の一部だけを大声で批判するのは揚げ足とりでしかない。
柳沢は、「女性を機械と見ているのか!」と詰問されたら、「誤解を招いた事は申し訳ありませんが、そんな事は思ってもいません。私は多くの女性に多くの子供を産んで欲しいと言ったまでです。」と答えるだろう。

とまぁ、今回の発言を冷静に判断するのは極めて少数派。
大多数は日ごろの鬱憤を晴らすかの如く、一斉にヒステリックに柳沢を攻め立て、言葉狩りに邁進するに違いない。

柳沢は、自ら蒔いた種とは言え調子の乗って馬鹿なことを言ったものだ。