中日の中村ノリ、開幕戦６番サードでスターティングメンバーに起用された。
昨年、年俸２億円の高給取りが、オリックスの給料カット通告に妙に突破った結果、何とトレード要員にされてしまった。
本人は、どこからでもいくらでもお呼びがかかると思っていただろうが、全く話しがない。
苦労の挙句、やっと中日に再就職できたのだが、練習生みたいな格好で背番号は２０５。
開幕直前でやっと支配下選手に這い上がり、背番号は９９に昇格。
そして開幕戦での大活躍。
ヒーローインタビューまで受け、本人も大感激だったが、観戦中の奥さんが涙涙。
思わず当方ももらい泣き。
僕のような中高年黄昏族には、彼のプライドと挫折感がよく理解できる。
自分が思っているほど他人の評価は高くない。
しかし、自分が駄目だと思うと、そこで終わってしまう。
「俺は、チャンスさえ与えられれば、絶対にやれる！」
プライドと、家族への責任感が彼を支えたのだろう。
元々鼻っ柱の強い選手のはずだが、新天地中日に馴染む為に傍目にも必死に努力しているのが見てとれた。
マスコミに対しても、昔はあれほど威張っていたのに、変に礼儀正しい対応が目立った。
これで吹っ切れて、本来の中村ノリに戻り、「どうだッ！」と言うばかりの大活躍をして欲しい。
それにしても、今年の年俸６００万円。
あれほどの実績を持つ大打者を、こんな安値で雇った中日の商魂のたくましさ。
開幕までのマスコミ露出と、開幕戦のたった一試合だけでも充分に元が取れている。
途中、雇用を検討しギブアップしたヤクルトは臍をかんでいるだろう。
いずれにしても、今年度の中村紀の大活躍と、来年の大幅年俸アップを応援しよう。
頑張れ! 中村ノリ!!
