昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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宮城まり子の「私の履歴書」に大感銘!

3月31日で、30回にわたった日経新聞連載、宮城まり子の「私の履歴書」が終わった。
今までは、功成り名を遂げた著名人の、謙虚だったり、自慢話だったり、様々な履歴書が紹介されてきた。
日経新聞の名物コーナーの一つであり、ファンも結構多い。
しかし、今回の宮城まり子の文章と内容は、今までのどの人とも一線を画している。

芸人にして、体に障害をもつ子供たちの学校「ねむの木学園」園長。
今回の履歴書では、二人の愛情の深さだけがサラリと紹介され、経緯については詳しくは書かれなかったが、作家吉行淳之介との不倫で有名になった人でもある。

その人が、なぜ肢体不自由児療護施設を経営するに至ったか、今どの様な思いで生きているかを赤裸々に語ってきた。
何より独特の言い回し、文章による表現から、彼女の人間性、心の清さ、志の高さ、子供達への愛情の深さを感じた。
一時的だが、売名行為とも非難された彼女だが、生涯をかけ、恵まれない子供達を社会参加さえようとする努力を続けている。
もはや、苦労に苦労を重ねながら学園を経営している彼女の思いを誤解する人は誰もいない。

彼女は、経済事業で成功した人ではない。
芸人として、空前の大人気を博した人でもない。
しかし、彼女の成し遂げた実績(現在進行形ではあるが)は、今後多くの人に感謝され尊敬されるだろう。

僕自身、大変感激し、彼女の履歴書を読み続けた一ヶ月だった。