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末恐ろしいほど凄い国、インド

早朝、インドの首都デリー市内を散歩すると、多くの市民が歩いている場面に出くわす。
彼らは、誰にも関心を示さず、ただどこへともなく歩いている。
インドでは歩道があるが、だれもが車道を歩く。
歩道は、デコボコでブロックが散乱し、多くの車が路上駐車しているので、大変歩きにくい。
「歩道なのに歩けない」ので、車道を悠然と歩く。
かくして車道は、車と、バイク、自転車の大群、人間、馬、牛、ラクダ、犬が一緒に移動する事態となり、年から年中渋滞が途切れる事はない。

今回雇った運転手が「インド人の運転技術は世界一だ」と自慢した。
確かに、気の弱い人は助手席には乗れない。
それほどけたたましい勢いで、割込みや追越しを繰り返す。
インドでは、サイドミラーがついていなかったり、ついていても完全に倒して、機能していない車が大変多い。理由は、少しでも割込みのスペースを確保する為らしい。
インドでは、トラックの背部に必ず「Blow Horn」「Use Dipper in the Night」とか書いている。
「追い越す時に合図してくれ」だが、要は、ドライバーは運転中に一切後ろを見ていないので、クラクションやパッシングは事故防止の為のコミュニケーションなのだ。
日本で同じ事をしたら、間違いなく喧嘩になる。
それほど激しくクラクションを鳴らし、パッシングを繰り返す。
しかし、インドでドライバー同士がいがみ合ったり、喧嘩する事はない。

一方、路上でインド人が走っている姿を見る事はない。
横断歩道などほとんどなく、また稀にあっても無視、車道を平然と横切るが、その時も悠々たる態度で前を向いたままで、車に注意を払う事はない。
車を運転する時は、カミナリ族真っ青で少しでも前に進もうとするインド人と、普通の時はゆっくりと歩き、全く走ろうとしないインド人。どちらが本当のインド人なのだろうか?

因みに、日本の暴走族はインドで運転すればよい。
ラクションは鳴らしっぱなし、パッシングはやりたい放題。
日本ではマナーとして禁止されているような事でも、インドでは何をやっても許される。
但し、インド人の運転で、車間距離感覚や、追越しテクニックは半端ではなく上手い。
時速100km以下なら、間違いなくミハイル・シューマッハ以上に上手い。
日本で少々運転自慢でも、はたしてデコボコだらけのインドの路上で、インド人に混じって運転した時に通用するのか。一度見てみたいものだ。