電車の中で足を組んでいた女性に対し、「マナーが悪い」と腹を立て、二度にわたって足を蹴り平手で頭を殴った容疑で、県立荏田高校教諭坂本陽一郎容疑者（28）が現行犯逮捕された。
暴力は悪い！
と、一般的に言われるが、しかし、僕はこの高校教諭の気持ちがよく分かる。
仕事に疲れている上に、酒の勢い。
前の席で、「あほズラした」「ブス」の女が、傍若無人に足を組んでいる。
たまに、こっちのズボンにハイヒールの先っぽが当たったりする。
これほどの条件が揃ったら、「おいッ、いい加減にしろ」と、どやしつけたくなる。
実際に過去に数回、僕も「かなり強い口調」で注意したことがある。
しかし、この時に素直に謝るオンナに会ったことがない。
大体、いかにも、「ウザイ親父だなァ」みたいな不貞腐れた態度で、これ見よがしに組んでいた足をほどくのが関の山。
推測するに、この高校教諭は同じような状況でアタマにきて、「二度オンナの足を蹴り、平手で頭を殴った」のだろうが、被害程度が書かれていない事から、恐らくは軽いタッチ程度であり、怪我をさせるようなキックやパンチではなかったのだろう。
こんなものでも暴力として、しかも現行犯で逮捕されてしまう。
ぼくは、この加害者が取り調べに対して、「酔った勢いで」などと弁解してほしくなかった。
堂々と、「電車の中で、マナーが悪く、見るに堪えない馬鹿オンナがいたので、天誅を加えた」と主張してほしかった。
今回は、高校教諭の暴力（と言えるかどうかわからない程度のものだろうが）だけが問題となっている。
告発した側の飲食店店員の女性（26）のマナーの悪さは、誰からも一切糾弾されていない。
この被害者と言われるオンナは、加害者といわれる高校教諭に対して、「ざまー見ろ」程度しか思っていないだろう。
僕には、不公平に見えてならない。
