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熱狂的CO2削減運動への疑問

世の中、二酸化炭素削減への関心が高い。
二酸化炭素は、地球温暖化の原因であり、地球温暖化が進めば北極の氷が溶け、水位が上がり、かなりの地域が水没し、大変な事態を招く事へ警鐘が鳴らされている。

アメリカや中国は、二酸化炭素削減には消極的だが、日本は技術的に最も進んでおり、その技術支援によって、かなりの成果が期待できるとも言われている。
今日もテレビスクランブルで、例えば中国の電球をすべて日本製に変えれば、二酸化炭素発生は大幅に減少すると主張していた。

確かに日本の技術は優れているのだろうが、この問題はこんなことで解決できるほど簡単ではない。
地球温暖化の最大の原因は
  ・地球が養うことができる以上に世界の人口が増えてしまっている。
  ・そして、増え続ける人間が、少しでもいい暮らしをしようと努力している。
事に尽きる。

櫻井よしこ女史は、「地球温暖化等諸悪の根源は中国!」と断じている。
これは表面的には正鵠を得ているが、だからと言って中国人の生活向上の動きを止められるものではない。
中国は、16億人の人口を抱え、急速に近代化を目指し、あらゆる社会資本の充実を図っている。
これは、日本が高度成長期に実施した政策であり、少々公害が起きようと、人々が困ろうと、全体の底上げが大事だとの政策のはずだ。
だから、二酸化炭素がどうのといっても、優先順位は相当低いだろう。
例えば、中国人全部が普通の暮らしをすれば、中国全土の天然資源は一挙に底をつく。
すでに中国では深刻な水不足が懸念されている。
中国は、貿易で稼いだ金で原油も買いあさり、世界的原油高の原因ともなっている。

しかし、そういった中国を、既に裕福になった先進国は非難できるだろうか?
万一、中国が二酸化炭素削減に努力したとして、次ぎに続くインドはどうなるのだろうか?
ブラジルだってロシアだって、資源を売ることで得た金を使い、豊かな生活を目指すだろう。

日本や先進国で、少々二酸化炭素削減したところで、地球を救うことはできない。
残された唯一の方法は、われわれが便利な生活を捨て去る事しかない。
・電気は使わない。
・車に乗らない。
・ぜいたくな食べ物はいらない。
そうしないと、地球はひたすら破滅へ向かって進むことになるだろう。