昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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石油はなぜ上がり続けるのか?

石油の値上がりが止まらない。
つい二三年前までは、25ドルのバスケット価格が相場といわれていたのが、今や三倍以上。
しかも、どこまで上がるのか、誰もわからない。
一般的には、アメリカ、日本等の先進国経済が好調なのに加え、中国やインド等の、いわゆる発展途上国の需要が新たに急増した為に、供給がおぼつかなくなったことが原因と見られている。

石油の埋蔵量は、三十年以上前から「残り三十年」と言われていたが、今もって枯渇のニュースがない事から、かなりの楽観論が蔓延している。
しかし、いくら石油を掘る技術が進歩しても、石油が有限の資源であることは絶対に間違いない。
ここに来て、人類がこのままのペースで石油を使用していけば、残りは、今度こそ残り三十年しか持たないとの見方が有力だ。
これは、単に石油がなくなるだけでは済まない。
色々な因果関係は省略し極めて短絡的に考えれば、石油がなくなると、電力が不足する。
電力が不足すると、我々は絶対に生きてはいけない。
もっとも大事な食料が、あっという間に不足してしまう。
日本なんか、食料自給率は先進諸国の中では飛びぬけて低いので、それこそ半分以上の国民が餓死してしまうだろう。
石油と電力は、我々の現在の生活にとって、どうしようもないほど必須の資源なのだ。

石油の埋蔵量に限りがあり、石油の消費量に歯止めがかからないとなれば、人類は、レミング集団自殺と同様に、ひたすら破滅に向かって猛烈な勢いで突き進んでいると言わざるを得ない。
そもそも、今の地球上の人口増加ぶりは、既に地球が養える規模を超えてしまったのではないだろうか。
昔は、まるで間引きのように、世界中で戦争が勃発し、多くの人命が失われた。世界中で悲劇が発生していたのだが、人口が大きく減少する事で、地球上の資源が食い尽くされることはなかった。
今や、世界平和を求める声が強まり、あらゆる国家が戦争を回避する為に必死に努力している。
更には、医学が発展し、少々の病気ではなかなか死なないような技術革新が進んでいる。
まだ、癌などは治療法が確立されてはいないが、これも時間の問題だろう。
そうすると、老衰以外では人間は死ななくなり、更に人口が増加する。
その結果、いよいよ食糧不足は深刻になり、ついには残り少ない食料を奪い合う戦争となり、半分以上の人口が死滅する。
これストーリーが、今や空想や妄想と片付けられないほど現実的になってきている。

全て、そのうちに石油がなくなる事に起因している。
石油の埋蔵量ゼロに向かって、人類は無為無策の毎日を過ごしている。
であれば、石油の価格が下がるはずはない。
一時的に、ほんの少し価格が下がっても、次にはまたも上がってしまうだろう。
石油は、高くてどうにも使えないレベルまで、今後とも確実に上がり続けうだろう。