昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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亀田興毅の謝罪会見

亀田家を代表して、長男興毅が見事な謝罪会見を行った。
一点を見つめ、拙いながらも一所懸命に質問に答えていた。
言葉ではなく、彼の姿勢から一途な必死さが伝わってきた。
僕は、彼が涙ぐみながらも「親父のおかげで世界チャンピオンにもなれた。評判は悪いが、親父は世界一」と言い切った時、不覚にも思わず貰い泣きしそうになった。

インタビュアーの質問はしつこかった。
「反則を指示したのか答えるべき。世界戦の事だからしつこく聞くんだ。」等と正義ぶってはいたが、要は亀田家を徹底的に悪者にする魂胆が見え見えだった。
しかし、「親父のどこが好きか?」には、「別にどことは…血がつながった親子だから」と答え、「大毅は早く明るさを取り戻し、一緒に頑張りたい」と、家族同士がしっかり心でつながっている事も分った。

親父の亀田史郎が会見に臨まなかった事へ批判が集中していた。
興毅は、「親父はあんな性格で不器用だから」と言い訳していたが、そもそも人に謝る事が嫌で嫌で仕方がない父親は、それでも決死の思いで一旦謝罪会見を行っている。
しかし、「あれは謝った態度ではない」とか、「睨みつけた」とか、バッシングが鳴りやむ事はなかった。
「親父が謝るべき」と批判する人たちは、例え亀田史郎が這いつくばって土下座しても、「所詮パフォーマンス」と言うだろう。
マスコミをはじめ一般大衆は、鼻から亀田一家を許そうなんて思っていなかったはずだ。

そんな逆風の中を、亀田興毅はフラッシュの放列を浴びながらも決して逃げなかった。
「亀田兄弟は弱い相手としか戦っていないのでは?」と聞かれ「世界ランカーとも闘っている。世界ランカーで弱い奴はいない」「フライ級では世界で一番強いと思っている」と自信を見せていた。
また、新しいトレーナーと新たな亀田ボクシングを目指すと、親父離れを明言したが、「親子の関係は変わらない」とも話した。
亀田史郎亀田大毅はこんな子供や兄貴を持って幸せ者だ。

僕は、すっかり亀田興毅を見直した。
彼は、会見の最後に「次は、いい試合をするから応援してください」と結んだ。
僕は、誰がなんと言おうと亀田兄弟を応援する事にした。