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聖火リレーに反対するNPOに反対!!

イギリスでもフランスでもアメリカでも、北京オリンピック聖火リレーに大反対の動きが出来ている。
いずれも、中国がチベットに対して行っている政策に抗議しているものらしく、今後とも聖火リレーが行われる各国で同様の抗議が続くと見られている。
直前に発生したチベット騒乱への中国政府の対応を見れば、全く持って「モットモだなぁ」と思わせる反面、「なんだかオカシイなぁ」とも感じてしまう。
そもそも、聖火リレーへの抗議行動は、ギリシャで行われた採火式にフランスのNPO三人が乱入した事が発端となっている。
チベットに自由を!」が彼らのスローガンで、チベットの人権を侵害している中国は「平和の祭典」オリンピックを開催する資格がないと主張のようだ。
そして自分たちの主張を世界中に発信する為に、今後とも過激な抗議行動を続けるつもりらしい。

これはどこかで聞いた論理構成だ。
そう、日本の捕鯨活動に反対し、調査船に刺激物の入ったビンを投げ込んだり、調査船に体当たりをしたり、乱暴狼藉の限りを尽くしたNPO団体と全く一緒ではないか。
片一方は、世界中の鼻つまみ国家、中国への抗議。
もう一方は、これまた世界中に理解されているとは言い難い成り上り国、日本への抗議。
目的の為なら手段を選ばないNPOたち。
そして、世界中がこれらの抗議行動に対しては、比較的寛容な姿勢を見せている。

ご多分に漏れず、多くの日本人も今回の聖火リレーへの抗議行動には理解を示している。
これは、日本人の中に「そうだ、中国はけしからん」との思いが根底にあるからに他ならない。
であれば、理論的には日本の捕鯨活動に反対するNPOの抗議行動も是認しなければならない。

僕は、今までに見た多くのNPOに胡散臭さを感じてきた。(無論、素晴しいNPOがある事は百も承知だが)
だから、シーシェパードを先頭にしたNPO集団が日本捕鯨調査活動を邪魔した時は、人一倍猛烈な怒りを感じた。
そして僕は少数意見であることはわかっているが、今回のような過激な聖火リレー反対活動にはやはり反対する。

チベット人の気持ちは分かるが、行進中の聖火を力で奪い取ってどうなると言うのか。
彼らの指導者ダライラマもまた「暴力的な抗議行動には反対、中国オリンピックは成功させねばならない」とコメントしている。
であれば、道路脇で静かに抗議する方が、チベット人の理性を世界中に広げるチャンスだろう。

やたらと跳ねっかえって、自分たちの存在感を知らしめる事だけが目的のNPOなら、そんな連中の援助は不要だ。