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ソニー「ウォークマン」は欠陥商品

電車の中の若者は、大半が携帯電話を見つめているか、漫画を読んでいるか、ゲームに熱中しているか、ヘッドフォンステレオを聴いているかだ。
稀に、高校生が勉強しているが、残念ながら宝くじに当たるほどの確率でしか見かけない。
そして、中でも最悪なのがボリュームをいっぱいに上げたヘッドフォンステレオから漏れてくる、人工的金属音だ。
たった一人だけ音楽に浸りきり満足しているが、周りの大勢が不快な思いにさせられてしまう。

ソニーが「ウォークマン」を売りだして既に30年近くがたっているだろう。
テレビゲームも、携帯電話も、そしてヘッドフォンステレオも、全て他人との関りを嫌い、自分ひとりで楽しめるものが多いが、この商品もまた、いつでもどこでも手軽に音楽を聴くことの出来るから大変便利であり、その為か世界的な大ヒットとなっている。
確かに、自分だけの世界に閉じこもる事が出来る商品なので、時代に合っているとも言える。

しかし、先の音漏れの問題は解決されていない。
この間、イヤフォンが改良され、ほんの少々は音漏れが少なくなったらしいが、それでも密室に近い電車の中で、傍迷惑も顧みず金属音をまき散らしながら音楽を聴いている馬鹿な連中は後を絶たない。
偶に、我慢できなくなった人が雑音の発信源にクレームをつけたりしているが、最近の風潮では喧嘩になってしまう危険を孕んでいる。
ヘッドフォンステレオは、結構危険な状況を生み出しかねない商品なのだ。

ソニーは、「ウォークマン」開発中にこのような事態を事前に知る事はなかったのだろうか。
ソニーは世界的に著名な大企業であり、これだけの商品を作り上げる世界に冠たる技術力を持っていた。
そんなソニーが、まさか「ウォークマン」は音漏れがする事に気がつかなかったとは思えない。
おそらくは、「ウォークマンは売れる」との思いから、音漏れがもたらす悪影響をさほど重要視する事なく販売開始したのだろう。
しかし、昔なら許されたかもしれないが、現在は例えば煙草がもたらす二次災害の為、喫煙可能の場所が激減している時代であり、周囲に迷惑をかける商品は絶対に改善する事が必要のはずだ。
そうであれば、ヘッドフォンステレオは発売禁止になっても仕方がない商品だと思う。
満員電車で不愉快な思いをする度にそう思う。

そして、このような未だ商品として未完成としか言えないような「ウォークマン」を発売し、世界中に広めてしまったソニーの責任は決して軽くはないはずだ。
ソニーの責任の取り方はただ一つ。
いくらコストがかかろうが、全く音漏れがしない製品を早急に作り上げる事だろう。
それが、企業として責任のある態度だと思う。