昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

聖火リレーに見る中国の不人気

世界中どこでも、北京オリンピック聖火リレーの評判が悪い。

我が日本国は、本来揉め事は嫌いだがオリンピックは大好き民族なので、平穏無事なセレモニーで終わるかと思いきや、何と逮捕者6名を出すほどの大騒ぎ。
騒ぎを起きた場面は有名人が走っている時が多かったところを見ると、やはりテレビ映りを考えての抗議行動だったようだ。
火付け役だったNPO国境なき記者団」は日本での抗議活動を宣言、デカイ事を仕出かすのではと妙に気を持たせていたが、「期待」に反して今回は不発。
あれでは、代表がわざわざフランスから来日する必要もなかったのでは。
今回は、聖火リレーを楽しみにしていた長野市民から「警備だけが物々しくて、肝心のリレーが見えなかった」と悪評芬芬らしい。

僕なんかは、あんな有名人を起用した子供騙しな聖火リレーなどには全く意義を見いだせない。
貴重な税金を使い、警官を大量に動員してまで実施する意味があるとも、マスコミも「完全放送」とか騒ぐほどのニュース価値があるとも思えない。
まぁ、北京オリンピックの話題作りだとすれば、世界中で大いに盛り上がっている。
但し、皮肉にもマイナスの印象ではあるが。

日本では、中国人はたくさんいるが、あまりチベット問題に関心がある人が多いとは思えない。
それでも、中国とチベットを支持するグループが到る所で衝突していたところを見ると、双方とも「ここが見せ場」と動員をかけて、各々に「自分達が正しい」とアピールしたかったのだろう。
日本人コメンテーターは、例によって「暴力はいけません。平和的に話し合って」と能天気発言を繰り返していたが、本質が領土問題だけにいくら話し合っても解決できるものではない。
結局は、世界中で衝突を繰り返す羽目にならざるを得ない。

今回の聖火リレーで、計らずも中国が世界中の嫌われ者である事が分かってしまった。
日本の次は韓国でリレーらしいが、既に反対勢力が気勢を上げているらしい。
中国は経済躍進が目覚ましく、あらゆる国からあらゆる産業が中国へ進出している。
今や世界経済は中国を抜きには語れない。
北京オリンピックは、中国が世界に存在感を高めている象徴的イベントのはずだった。
しかし、中華思想が強く尊大極まりない中国への本能的反発は、実は世界中の共有意識のようだ。
でなければ、ギリシャから始まった聖火リレー反対の動きがこんなにも大きなうねりになる事はないだろう。

経済では手を握っても、国家としては信用できない。
中国は世界中でそう思われている。