昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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朝青龍と白鵬、駄目押しを巡る因縁!

大相撲夏場所千秋楽は、笑顔笑顔の琴欧州がよかった。
あんな嬉しそうな笑顔をされると、見ているこちらも嬉しくなる。

そして、もう一つの見ものが結びの一番の横綱決戦だった。
勝負はわずか二秒で朝青龍が勝ってしまったが、見どころはここからで、まず朝青龍白鵬の背中を駄目押し、すると頭にきた白鵬朝青龍を肩で押し返す、ここから拍子で朝青龍の平手が白鵬の頬を掠める、そこで二人は土俵上で強烈なガンの飛ばし合い。
まさに一色即発の状態だった。

翌日の新聞では、当然悪役専門の朝青龍へ批判が集中していると思いきや、意外にも悪いのは白鵬の方らしい。
朝青龍は、「白鵬はまだ若い、おれもあんな時代があった」と、すっかり余裕の発言。
どうやら、朝青龍の駄目押しは流れの中で発生したので問題なしだが、露骨に反撃した白鵬が未熟との事。

とはいえ、あそこまで睨みあった二人なので、来場所の千秋楽は熾烈な決戦になるだろう。
琴欧州横綱挑戦もかすむんじゃないかと心配になるほど、今から楽しみだ。

ところで、スポーツの世界で駄目押しは、往々にして「やり過ぎ」と見られる事が多い。
昔は北の湖、最近では朝青龍の駄目押しには批判が多い。
野球の最高峰大リーグでも、大差のついた試合で盗塁したり、ノースリーからヒッティングすると報復行為を受けるらしい。
実力本位で、勝てば官軍と思われる大リーグでも駄目押しは禁じ手のようだ。

しかし、駄目を押す事は、ビジネス上は絶対に必要とされている。
中途半端な状態で業務が終わったと判断すると、後ほど間違いが発見されたりするので、徹底的に駄目を押せと教えられる。
駄目押しは決して否定的に見られる事はない。

僕は、勝った後に手を貸して憐憫の情を示されるより、厳しく駄目を押された方が、むしろ潔く負けを認める気になると思うのだが。