昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、アメリカ!

現在、「デリカシーの欠落した大国アメリカ」を訪問中。
成田をJALで正午に出発、シカゴで乗り継ぎ16時間かけて往年の自動車王国デトロイトに到着。

シカゴの入国審査で、黒人のオネーサン係員が猛烈に早口の英語で質問する。
何だが訳が分からなかったので、得意の英語「Pardon?」と返したら、今度は「何しに来た?どこに行く?ハイ左手人差し指、右手」と、妙なアクセントの日本語で話しかけてきた。
当方 「I’ll go to Detroit by North West Airline.」
オネーサン 「Whoon?」
と全く会話がかみ合わないヤリトリの後、彼女が「OK」とポンと入国許可のスタンプを押したのは、何とパスポートの30ページ目。
ついこの5月に更新したばかりのパスポートなので、まだ2ページしか使っていないのに、途中28枚も飛び越した所にポツンと一箇所スタンプが押された。
通常は、順番に前のページから詰めて押していくだろう。この辺がいかにも大雑把なアメリカだ。

乗り継ぎのノースウェストのチェックインカウンターは人影もまばら。
三番目の順番待ちなのでスムーズかなと思ったが、最初の一人の手続きが延々と続く。
30分かかっても終わる素振りすら見えない。
そのうち、たった一人しかいない肝心の係員が奥の部屋に行ってしまった。
客のオニイサンは困った顔で待ち続けるが、件の係員は一向に帰ってこない。
どうなる事やらと不安になった。
アメリカ人は通常、こんな時何一つ文句を言わず黙って待つものだが、あまりのひどさに、さすがに僕の前に並ぶ親子の、母親の方が痺れを切らし別の係員に文句を言い始めた。
が、答えは「Wait!」だけ、全く拉致があかない。
以前にも感じた事だが、アメリカ人の事務処理能力は世界でも最低レベルではないだろうか。
当方もそろそろ心配になってきたので、恐る恐るその係員に「どうなってる?」と聞いたところ、「こっちに来い」と自動チェックイン機に連れていかれ、あっという間に手続き完了。
それまで小一時間も並んでいたのがバカみたいだった。

出てきたチケットの下部にSSSSの文字がある。
ロシアンルーレットみたいなもので、このS四文字がでると荷物検査が徹底的に厳しい。
案の定、別のルートに連れて行かれ、窓枠で仕切られた場所に待機させられた。
身の丈2mはあろうかと思える黒人が近づいてくる。
黒人 「これはお前の荷物か?(無論英語だが発音が悪く極めて聞き取り難い)
当方 「Yes, these are mine.」
黒人 「OK、下がってろ、今からチェックする(テナ感じの英語)」
だが、鼻歌を歌いながらテキトウな調べ方なので、当方が本物のテロリストなら簡単に武器など持ち込めそうだ。
アメリカは、世界の盟主として「自由と民主主義を守る為」と称して、おせっかいな戦争をあちこちで仕出かしているが、こんな国が、世界のリーダーで大丈夫なのか不安になってしまう。

やっとたどり着いたデトロイトのホテルは空港から1マイル(約1.6km)、タクシーで二分なので歩く事も可能だが、ガイドブックによるとNot recommendとの事。
治安が良くないらしい。
午後8時を過ぎてもあたりは昼のように明るい。
初日はイタリアンレストランでビールとパスタで腹ごしらえの後、疲労困憊で眠りについた。