昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、アメリカ!の二日目

アメリカの二日目は、朝1時半に目覚めるひどい時差ぼけで始まった。
モーニングコーヒーを注文したものの、全く香りがない単なる黒い色をしたお湯のような代物を飲む羽目に。
アメリカのコーヒーは恐ろしくまずい。
9時にデトロイトのホテルを出発、車で1時間の目的地で午前中は打合せ。
訪問先の購買担当は一ヶ月前にトラバーユしたうら若きニョショウなれど、お尻の大きさはさすがにヤンキーガール。
昼飯を一緒に食べたが、先ずは日本人にはありえないような食欲でバンバン食べまくる。
恐らく数年で、アメリカ人女性の大半のような体型になってしまうだろう。

その後はデトロイトに戻り、ソルトレイク経由で今回の最終目的地西海岸を目指す。
僕は、基本的に飛行機は通路側をとる事にしているが、ソルトレイクまでは手違いで窓側。
時差ぼけの為、着席した途端に眠ってしまった。
そのまま一時間ほど経過、後ろのアベックの話し声がやたらとうるさい。
特にオンナの声が癇に障って仕方がない。とうとう起きてしまった。
睨みつけて注意を促すが、デリカシーが欠落している連中なので全く気がつかない。
その後、このアベックは目的地に到着するまで延々と大声で喋り続けた。
あまりにもうるさいので、防衛上ヘッドフォンで音楽を聴くことにしたが、ここでもまたデリカシーのないアメリカらしく、クラシックの名曲はない。
ひたすら大声で叫ぶロックミュージックばかりだが、それでも後ろのバカ女の声よりも我慢が出来た。

デトロイトソルトレイクの飛行時間はおおよそ四時間。
東京からだと、台湾を越えるような距離なので、アメリカの広大さを痛感する。
窓から見る景色は、まるで人っ子一人いない丘陵地と湖が延々と続いている。
砂漠でもないし、森でもない。
ただただ餃子の皴のような地形に、まっすぐな人工的道路が一本通っているだけ。
二時間ほど過ぎてやっと数百戸の集落が見えたが、その後はまた丘陵地が続く。

絶壁のような岩肌は見事にそそり立っているので、立派な観光地になるだろうが、こんな所まで出かけて来るのはかなりの勇気が必要だろう。
ここで迷ったら絶対に生きては帰れない。
やっとソルトレイクの近くまで来て、初めて多くの民家が見えた。
アメリカは広い。

ソルトレイクシティ
北側に、日本がスッポリと入るほどの大きな湖があるが、海抜ゼロメートル地帯
湖は塩っぽく、それが町の名前の由来らしい。
禁欲的なモルモン教の聖地、ケントギルバードやケントデリカットが信者で有名だが、日本では冬季オリンピックの開催地として知られている。
ここはトランジットで二時間滞在。
空港のレストランで夕食だが、さすがにアメリカ、何を食べてもおいしくない。
ただ、このレストランの壁中に古き良きアメリカの歌手の写真が大量に貼られ、昔懐かしい歌手の舞台演奏ぶりをビデオ放映している。
ジャクソンファイブはすぐに分かったが、その次のリーゼント頭のオニイチャン歌手が何者か分からない。
店の従業員二人に聞いたが首を振るばかり。
隣の席のオジイサン連中人に聞いても分からない。
勝手に「ジョニーハリディに違いない」と言っていたら、後ろの席の爺さんが帰り際、「○○と言う歌手で、タイトルは××」と教えてくれたが、肝心の部分は早口の英語なので聞き取り不能
それでも親切なアメリカ老人に「Thank you」と、一応お礼を言った。
きっと彼にとって○○なる歌手は、青春時代の思い出そのものなのだろう。

更に二時間のフライトでほぼアメリカ大陸を横断、サンノゼ午後10時到着。
アメリカ二日目は大半が移動時間、ホテルで襤褸のように眠ることで終了した。