昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、ここはインド!

約一年ぶりで都合七度目、インドに来た。
出発が一時間も遅れ、現地入りはローカルタイムの午後7時。(日本時間なら午後10時半)
車中から見る景色の、昨年五月からの変貌振りに驚いた。
空港からダウンタウンまでの道はあらかた舗装されているし、何より灯りが増え町全体が明るくなっている。
ただ、至る所に人が屯しているのは昔と同じ。
何を考えているのかは分からないが、道路わきにじっと佇んでいる人が何と多い事か!
気候は、一年で最悪の雨季。
空港に降りたった途端、一点にわかに掻き曇り強風が吹き始めた。
土埃が舞い上がり、容赦なく目と口の中に入ってくる。
そのうち篠つくような雨が振り出し、一瞬にして道路に水溜りが出来てしまう。
表面的には舗装されていても、やはり仕事はインド仕様のようだ。

「初日は軽く」と、日本料理へ。
全く似合わない和服を着たチベット人の女性が仲居さんが、「テンプラ、サシミ、ヤキナス」と、たどたどしい日本語で注文を繰り返す。
ただ、調子に乗って食べ過ぎると必ず腹をやられる。
インドで無事に任務を達成するコツは、食べ物を、腹八分目ではなく腹五分目で押さえる事。
二年間で六回もインドに通い、しかもその内最初の訪問では、おいしさのあまり食べ過ぎてしまい、帰国後病院通いするという貴重な経験の中で体得した極意中の極意也。

会食がお開きになったのは現地時間の11時半、日本なら午前三時。
眠くて眠くて仕方がない。
ホテルに帰った後は、楽しみにしていたユーロ2008決勝戦観戦もあきらめ、風呂にも入らずそのまま爆睡。

良くも悪くも、中国と共に世界中の注目を集めるインド。
この一年間の経済発展は目覚しいが、一方では根本的な格差是正は未来永劫出来そうにない。
何せ、金持ちは徹底的に金持ちで、相続税がないのでいつまでも金持ち。
一方、貧困層がのし上がるのは至難の業。
さらにカーストの縛りが厳然と存在している。
今回は三泊四日の短期滞在ながら、そんなインドの三都市を訪問し、早朝から夜までのタイトスケジュールで、誇り高きインド人との商談が予定されている。