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桐生第一高校の不祥事について

日本高野連が、桐生第一高校全国高校野球選手権大会出場を認めた。

何でも連体責任の基準を五人程度と規定し、今回はたった一人の不祥事なのでOKとの事。
こんな定量的基準は何とも馬鹿馬鹿しい。
こんな切羽詰まった時点ではなくもっと早く分かっていたら、通例なら自ら代表を辞退しただろう。

この高校は「一人の行為を全体責任に問うのではなく、出来うるなら支援大会には参加したい」と記者会見していた。
もっとも、辞退しても参加したいといっても、どっちにも必ず反対意見や批判が出てくる。
ならば、「参加したい」と表明する方がよいとの判断もあったのだろう。

日本式伝統は、一人の責任は全体で負う。
過去にも、個人的不祥事で甲子園大会を辞退した例は枚挙にいとまがない。
一方最近では、たった一人に責任を全体に課すのは過剰との意見も多い。
今回の高野連も、このトレンドに沿って「高校球児の夢を奪うのは忍びない」との温情裁定を下したようだ。

それにしても、解説者、佐々木信也の、「甲子園出場を辞退した場合、あいつのせいでといわれ続けることで、事件の加害者はいつまでもの心の重しを負う」発言には驚き。
卑劣な加害者と同じクラブ員だったからと言って、他の桐生第一高校野球部員が罪の意識にとらわれる必要など全くないが、加害者は、いつまでも心の重しを負い続けるべきだ。
例え刑期が終えて刑法上は罪が消滅しても、犯した罪への反省を忘れる事は許されない。
そうでなければ、被害者の気持ちは救われない。

桐生第一高校は大変なハンディを背負い込んでの甲子園大会となる。
これで優勝でもしたら、それはそれで高野連は困ってしまうだろう。
謹慎の意味でも、一回戦でコロリと負けて、すごすごと地元に戻るのがベストシナリオか!