球界の嫌われ者、巨人渡邊恒雄球団会長（８２）が第２回ＷＢＣ監督について「星野監督しかいない」と断言した。
思わず、「オイオイまた渡邊か、あんたは何様だ！」と鼻白んだが、よくよく考えれば、百戦錬磨の渡邊が仕掛けた大きな罠ではないかと思い至った。
どんなに渡邊が耄碌していても、今回のオリンピックでの星野采配を是認する事は無理だろう。
その証拠に、今回の会見でも星野監督を支持する理由として「星野には欠点もあるし失敗もしたが、他に適任者がいない」事を上げている。
また、「韓国やキューバに比べ日本選手は甘えていてハングリーさが足りない」と、選手へしっかりと責任転嫁している。
いかにも星野を全面的に支持し、WBCの監督を任せるかのようなコメントだが………
星野ＷＢＣ監督を納得する人は少ないはずだ。
不肖私メも、大反対の急先鋒だ。
人気商売を営み、自分の生き様ですら時の権力者に合わせてきた渡邊が、こんな世論に無頓着でいられるはずがない。
渡邊の狙いは、
世論の反発を計算のうえで、一見星野を支持した素振りをする事で星野のメンツを立て、星野自ら「責任は全て私にあるのだから、充分に充電し巻き返しを図りたい」と監督就任を辞退させる。
また選手の甘えを指摘する事で、頭に来た選手達から一斉に星野の無茶な采配批判を引き出す。
と、高度に複雑な作戦とみたが、如何なものだろう。
（そんなタマじゃないかな????）
ただ不安なのは、肝心の星野が破廉恥にも何となくＷＢＣ監督に色気を見せていることだ。
このまま汚名を雪ぐチャンスがないと商品価値がガタ落ちのままになるからかもしれないが、「チャレンジが俺の人生」等の発言を聞くと、まさかとは思うが、来年３月にまたも星野の根性オンリー采配を見なければならなくなってしまう
「男、仙一」こそ、星野が長年かかって作り上げたイメージのはずだ。
失敗した男、敗北した勝負師には潔さが必要だ。
星野は、絶対にＷＢＣ監督を受けるべきではない。
実は、「男、渡邊恒雄」も、本心は同じと信じたい。
