昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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なぜ円天の詐欺に引っかかるのだろう

円天の波和二会長が逮捕された。
会社関係者22人も組織的詐欺容疑で逮捕されるとの事。
経営が行き詰まり破綻することが分かっていたのに、組織的に金を集め続けたのが詐欺行為に当たるとの容疑らしい。

逮捕前に、会長自ら積極的に取材を受け「絶対に無罪!」と力説していた。
彼の主張は噴飯ものだが、しかし円天はあれだけに強かに金集めを強行した集団なのだ。
このような捜査はとっくの昔に織り込み済みだろう。
確かに、上記のような単純な詐欺容疑を立証するのは難しいような気がする。

我が家にも職場にも、たびたび勧誘電話がかかってくる。
曰く
  「確実にもうかる資金運営法がある」
  「掘り出し物のワンルームマンションのオーナーに」
  「先物取引のお勧め」
煩わしい事この上ないが、極めてシツコク長電話を繰り返しなんとかして会う事を要求する。
一旦会ってしまえば、得意の弁舌と押しの強さで契約にこぎつけ、あとは絞れるだけ金を搾り取ってしまう。
まさに最初から詐欺を仕掛け、とことん被害者の骨の髄まで食いつくす連中だ。

いつも思う事だが、庶民は何故こんなバカな儲け話に引っかかってしまうのだろう。
「儲け話を単純に信じた被害者にも自己責任がある」との批判も強い。

しかし今回の波会長を見ると、「なるほど、詐欺師とはこのような雰囲気を持っているのか」と、妙に感心してしまった。
一見して傲岸不遜。
不謹慎そのものだが、半面自信満々。
「自分を信用してくれたら、絶対に損はさせない」みたいなカリスマ性を持っている。
彼が、「講演」のような法螺話をしているシーンがあったが、話術、人相風体、全てが人を騙す演出になっている。

銭儲けに理性を失っている一般庶民を騙すことなど朝飯前だったのだろう。
我々はもう一度、円天が勧誘したような年利36%高利回りの投資には、当然ながら高いリスクがある事、さらに言えば簡単な金儲けは絶対にありえない事を肝に銘じるべきだろう。