昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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若麒麟は退職金を貰えばよかったのに。

若麒麟へのペナルティについて姦しい。
ネット投票では80%の人が「処分は甘い」と感じている。
当然ながらテレビでも新聞でも、処分を下した相撲協会に対するブーイングで満ち溢れている。

僕は、いつも逆張りを考える癖があるのかもしれないが、「至って穏当な処分」に思えてならない。
大嫌いな「やくみつる」や元NHKアナウンサーの杉山某が口を極めて大騒ぎしているからばかりではない。
これも大嫌いな言葉だが、「国民は怒っている!」背景に、「大麻問題を起こしたにも拘らず、若麒麟が退職金をもらうのはけしからん」との思いが露骨に見えるからだ。

アメリカでは、業績が良かった会社の経営者は数百億円の年収を取っていた。
さすがに信賞必罰のアメリカでもやりすぎたとの批判が増えているようだが、日本の場合はもう少し世知辛い。
若麒麟はあんな悪事を仕出かしたのに、530万円を貰えるのは不条理だと思い込む。
役人が天下りや渡りを繰り返す事で、3億円以上も稼いだとなると絶対に許す事が出来ない。
そう言えば、田母神俊雄航空幕僚長が「問題論文」を発表して退職した時も、「退職金を貰うなんて」と非難の声が上がった。
この時は、田母神氏は「老後のために貰う」と宣言、その後騒ぎは収束した。
要は、我々「国民」は、とにかく他人が金を稼ぐ事を非常に妬み嫉むのだ。

何せ530万円の退職金には、文科省大臣までが処分が軽過ぎると反対する。
実は除名だろうと解雇だろうと処分内容はどっちでも良くて、要は相撲協会が退職金を払う事が気に入らないらしい。
しかし、ルールはルールで、若麒麟から辞退しない限りどうにもならない。
そうすると一斉に、「自ら辞退するべき」の大合唱になってくる。
可哀相に、どうやら若麒麟は退職金辞退に追い込まれてしまった。

他人の退職金を、文科省大臣を筆頭にこんなに騒ぎ立てるとは、世の中平和だ。
「将来のある若者に除名は厳しい。相撲界に復帰できない解雇も厳罰だ」と相撲協会は言った。
相撲界に戻る事が出来ない若麒麟の将来を考えて除名ではなく解雇にしたのなら、退職金を払うのが筋だろう。
しかし若麒麟が退職金を辞退すると「当たり前だ」と言う。
一体相撲協会は何を考えているのだろう。
どうも世論に迎合しているに過ぎない気がする。

若麒麟も、あれだけ大麻で相撲界が大騒ぎになった後もこっそりと大麻を吸い続けていたほどのワルなら、少々バッシングを浴びようと「退職金は貰う」とでも言い切ればいいものを。