昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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野球がつまらない!

プロ野球高校野球もつまらない。
オリンピックやWBCで国際試合があればそれなりに興味を持って見るが、それは極めて一過性。
ゴルフやサッカー、ボクシングなんかは楽しんでいるので、僕個人では野球離れが目立つ。

戦後かなりの間、少年憧れの職業の代表がプロ野球選手であり、運動神経の優れた少年はこぞって野球に熱中していた。
そこから幾多の名選手が育ち、真剣勝負で覇を競い、プロ野球隆盛を演出してきた。
しかし今ではサッカーが流行の先端を走り、野球のペナントレース視聴率は低下の一途。
キー局での放送は数えるほどしかない。

原因をツラツラ考えて見るに、野球には動きが少なすぎる。
「ピッチャー投げました。バッター打ちました。誰それ捕りました。」と実況放送されるが、実際に動いている人は、ボールの周りの数人だけ。
無論グラウンドで見ると、実際の捕球者の後ろを同僚がバックアップしていたり、サインによって守備位置を変えたりと複雑な動きがあるのだが、テレビではそこまで映し出す事はない。

また時間がかかり過ぎる。
他の多くのスポーツは競技時間が決まっていて、例えタイムを取ったとしても大よその終了時間が予想される。
しかし野球の場合、攻撃時間次第ではいくらでも長くなってしまうし、延長戦にでもなればいつ終わるのかまるで分からなくなってしまう。
更にピッチャーもバッターも相手を焦らす為、不必要に牽制したり打席を外したりと駆け引きが多く、スピード感に欠ける。
忙しい現代、こんな悠長なゲームに付き合ってはいられないと思ってしまう。

野村監督の本を読むと、野球の奥の深さが感じられる。
野球選手の講演会なんぞ結構人気のある企画だし、謝礼金もかなり高いが、川上とか野村とか広岡とかの元名監督への講演依頼は引きも切らない。
どうやら野球と会社経営とは、一脈相通じるものがあるようだ。
その所為か今の野球は勝つ為の組織戦が重視され過ぎる余り、個性的で魅力ある選手が少なくなってしまった。

監督の命令は絶対なので、ノーアウトでランナーが出れば、決まって送りバント
それはそれで玄人筋には受けるかもしれないが、そんなチマチマした作戦なんか仕事だけで充分。
いつもホームラン目指して思い切って振りまわすようなスラッガー登場を期待したいが、そんな人材は着実に勝つ為には有害無益な存在でしかない。
と言う事で、仕事でも野球でも歯車と化した人間ほど重宝がられる。

せめて野球ぐらいでは、面白く楽しい夢を見せてくれ!
切ない企業戦士は、そう思ってしまう。