昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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健康診断の季節です!

毎年、強制的に健康診断を受けさせられ、今年もその季節がやって来た。
大変煩わしいのでサボっていると、会社から督促通知が来る。
ただ、バリウムを飲む胃の検診は、もう15年以上やっていない。
当初は胃癌の早期発見に効果があると言われたので、毎年律儀に受けていたが、どうも「やり過ぎは却って癌になりやすい」なる説が聞こえてきたので、これ幸いとやめてしまった。
バリウムを飲む事も、胃からの完全排出が難しくあまりお勧めではないようだ。
病気の予防の為に医療機関を信頼して健康診断を受けるのに、リスクもあるとはどうにも腑に落ちない。

そもそも健康診断を胡散臭いと思い始めた事件があった。
もう二十年近く前になる。
有名な虎ノ×病院で健康診断を受けた後、エライお医者様からその結果説明があった。
医者「○○さん、あなた痔疾ですか?」
当方「いえ、全く自覚がありません」(痔核とかけた高度な答えだったが藪医者は理解できず)
医者「そうですか。便に血液反応があります。悪い病気かもしれないので注腸検査をします」

当方、ショック愕然の巻き!だったが、それでも何かの間違だと楽観的に考え、数週間後に検査に赴いた。
注腸検査は、肛門からエアでバリウムを注入され、お腹がパンパン状態で写真を撮られる。
それでも「これで心配が杞憂となる」と信じて辛い検査に耐えたのだが、数週間後の結果発表は、「腸の一部が細くなっているようです。心配なので内視鏡検査をします」との事。
この数週間は「これで死ぬかも」と電車の中で突然ため息をつくなど、まさに憂鬱極まりない期間だった。

内視鏡検査は、バリウムではなく手術用カメラを肛門から挿入する。
ホモッ気皆無の当方としては、想像すら出来ない事態なのだ。
検査当日は、朝から水しか飲めず、しかも直前には下剤を2ℓも飲まないといけない。
精神的には全く踏んだりけったり状態で検査が始まったが、局部麻酔のおかげで痛みはない。
目の前のモニターに、自分の腸の内部が映し出されている。
検査官が「今から患部を調べます」と言って数分後、「別に何もありません。正常です」だって。
思わず喜びよりも怒りがこみ上げ「エエ~ッ!何もないんですか?!」と聞いてしまった。

当方を散々脅した件の医者野郎は、結果発表の時に「○○さん、何もなくてよかったですね。だけど検査をすると安心なので来年もまたお勧めします」と、まるで臆面もない説明。
「医は仁術」のはずなのに算術丸出しの発言に「絶対に嫌です」と言い返して以来、健康診断の受診項目は必要最小限にしている。

幸い、この間癌にもならず、先ずは健康な人生を送ってきたので、あまり真面目に健康診断を受診しなくて儲かった気がしている。