昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

平和な世界を祈っても....

悲観論は、世相を更に悪化させてしまう。
尤も、世の中ではいつも悲観論が幅を利かせている。
あのバブルに浮かれていた時代でも、バラ色の将来を語る人は少なかった。
だから悲観的な意見はありふれすぎて食傷気味、楽観論を聞きたいものだが、残念ながら2010年にもなかなか明るい展望が持てない。

昨年末、あれほどセキュリティチェックが厳しかったアメリカで、アルカイーダによるテロが発生した。
しかも、ついこの間訪問したばかりのデトロイト空港に着陸直前の出来事だった。
監視カメラをすり抜ける爆薬を機内に持込んだとの事だが、信じられない気持ちだ。
今後はアメリカだけでなくヨーロッパでも益々搭乗チェックが厳しくなり、益々嫌な思いをしなければならないだろう。
主義主張の為とは言え、何故に無関係な乗客まで巻き込んだテロを計画するのか?
アルカイーダが絶対的に信じるアラーの神は、「異教徒なら殺しても構わない」と教えるのだろうか?
宗教を信じる人達を否定する気は全くないが、自分が信じる宗教の為なら不特定多数の人が死んでもいいとは、人を救済する宗教の本質から外れた邪道だと思うのだが。

景気は、デフレの脅威にさらされている。
売値が下がると企業の利益が減ってしまう。
そうすると、不況脱出が困難になり、更に景気後退になる。
「価格破壊」を唱えて安売りに邁進、後に破綻したダイエーの例を見るまでもなく、脱出するには「値上げを受け入れる」必要があるが、庶民は理屈では分かっても目先の利益を求めて安物を探す。
自分達の行動が、デフレを更に深刻化していると言われてもピンとこない。
まるで負のスパイラル。

隣国中国は更に強大化し、世界的な影響力を強めるだろう。
矛盾だらけの国情だが、14億以上の人口が引き起こす需要の盛り上がりは誰もが無視できない。
金と力を手に入れた中国が、日本に対してどのように接触してくるのか。
4千年以上に亘って苛烈な権力闘争と謀略を繰り返してきたので、日本などとは比べ物にならないほど権謀術数が甚だしく腹黒く政治的な国だ。
常に警戒が必要であり、彼らの善意や優しさには期待できない。
一方、長年にわたりお付き合いし最も信頼できるアメリカは、まるで没落の一途をたどっている。
間もなくアメリカに日本を守るほどの余裕がなくなると、中国の魔の手が伸びてくる。
日本が中国の属国になる事が現実になるかもしれない。
それは絶対に嫌な事だが、今の日本政治と経済の体たらくでは有り得ないシナリオではない。

食料、水、安全を確保する為には、大変なコストをかける必要がある。
日本ではまるで危機感がないが、「毎日を安全に暮らす」事は大変難しくなっている。
宗教も経済も、そして政治も、混沌とした世の中の道標になっていない。
食料がなくなって、あるいは水がなくなって、奪い合いが始まる。
その時に非常事態に気がついても、もう手遅れなのだが。