昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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左手で食事をする人

当方、物心が付いて以降左手で食事をしてきた。
鉛筆は右、物を投げるのも右なので、基本は左利きではないようだが、刃物は左用の物を使う。

昔は、左利きは矯正されたものだ。
先だって一緒にラウンドした戦中派先輩によると、軍隊の射撃訓練で左利きに構えると薬莢が飛び出す方向が逆になるので、上官から無茶苦茶に殴られたらしい。
しかし、当方の両親は「左手での食事」を悪い事とは思っていなかった。

ところが、イスラム社会では「左手は不浄」と教えられているので、左手で食事をするなんて狂気の沙汰と見られる。
我が両親は、そんなグローバル時代の到来を全く予想していなかったようだ。
そんな訳で、僕はイスラム社会とはお付き合いが苦手だ。

ボーリング全盛時代には、レーンが荒れていないからサウスポーが有利と言われた。
野球のバッターも、左打者の方がヒットの確率が高いのは既にデータで証明されている。
一部のスポーツ界でこそ希少価値があるが、生活は不便だ。
ゴルフのクラブは圧倒的に右利き用クラブの生産が多いので、左用クラブ価格が高い。
且つ、前の組に左利きゴルファーがいると、こっちの方をめがけてショットしているのではと不安になる。
野球の金田正一王貞治は、左利きなのにゴルフでは右用クラブを使っていた。
僕の左利きの友人は、ドライバーからアイアンまでは全て右利き用クラブを使っていたが、アプローチとパターだけは左利き用を使っていた。
微妙なフィーリングだけは、右手では表現できないらしい。

世の中は、左利きには優しくは出来ていない。
徹底的に右利き人間を優遇する社会だ。
例えばズボンのジッパーの上げ下げは、左手では極めてやりにくい。
シャツのボタン掛けだった、右手では簡単だが、左手は難しい。
ドアのノブは、間違いなく右手で操作するようになっている。
回転器具は全て右回り。
本を読む時も、右手の方が操作しやすい。

左利きは差別されている。