当方、幼少の砌からスポーツ大好きオトコだった。
老境に入った今は、もっぱらテレビでのスポーツ観戦を楽しみにしている。
もちろん眉目秀麗だった子供の頃は、周囲の大半の洟垂れ小僧と一緒で野球少年。
ソフトボールに興じる毎日で、贔屓のプロ野球チームは今は亡き西鉄ライオンズ。
ところが、プロ野球もすっかり管理全盛時代に変質。
しかも、金にモノを言わせて補強を繰り返した巨人に勝てそうなチームが見当たらない。
開幕の三戦はやや苦戦したが、一年間の長期戦になるとあれほどの戦力差はテクニックでは補えないだろう。
サッカーは、日本代表がワールドカップで通用しそうにない事が分かり興味消失。
Ｊリーグもシーズンが始まっているが、どのチームも団栗の背比べのように見えて見る気がしない。
やはりクリスチャン・ロナウドやエトーのような、魅せる日本人点取り屋が登場しないと視聴率は上がらない。
しかしあんな動物的な嗅覚や俊敏さを求めるのは、草食系農耕民族日本人には無理な相談か。
鹿島と浦和のファンならそれなりに面白いのかもしれないが、当方いずれのチームにも興味がなく、自然とＪリーグにも関心が湧かない。
相撲に至っては、朝青龍がいなくなって見る気もしない。
とは言え、新聞報道を読むと白鵬が全勝優勝。
把瑠都が大関に昇進するようだが、日本人相撲取りは有力力士すら見当たらない。
贔屓の魁皇は、毎場所やっとこ勝ち越しの衰えぶりで、まもなく引退間違いなし。
このまま白鵬が連勝を重ね双葉山の６９連勝を超えたりしたら、島国根性丸出しの日本人は素直にその快挙を称賛するのだろうか。
ボクシングでは、亀田興毅がボンサクレックに負けてしまった。
テレビで見る限り、ホームデシジョンで引分けかとも思ったが、プロの目には惨敗のようだった。
素人目にも、亀田のパンチには一発ＫＯが出来るほどの力強さがない。
負けた後の、亀田本人の潔さがせめてもの救いだった。
プロゴルフは、マスターズで「アメリカの種馬」タイガー・ウッズが復帰する事で、例えどんな結果になろうと、盛り上がるだろう。
一方、我が日本の男子プロトーナメントはどうなっているのだろう。
既に女子の方はツァー数試合が始まっているのに、男子の方はまるで盛り上がりを感じない。
石川遼や池田雄太がアメリカで活躍すれば、その分日本ツァーの魅力が薄らぐ。
胸躍らせるアスリートが卓越した奥義を披露しないと、見る側は退屈してしまう。
当方は、強すぎて、あるいは上手過ぎて嫌われてしまうような英雄を待望している。
