昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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カラオケ騒ぎ

不肖私メ、カラオケの存在は35年以上前から知っていた。
FM放送で「カラオケアワー」ってのがあったが、当時は併せて歌うような習慣はなかった。
しかし20年ほど前から次第に世界中に蔓延し始め、今や最も有名な日本発明品の一つとなった。
それと共に俄かプロもどきの素人歌手が輩出、老若男女を問わず「カラオケを楽しむ」状況だ。

そして昨金曜日、とある大阪のお客さんに招かれ、稲荷神社祭りに参加した。
40年以上続いている仕入先と顧客の懇親会で、今日その会社があるのもお稲荷さんの御加護と、毎年盛大に実施されてきたらしい。
特に昭和48年の第一次オイルショック時、お稲荷さんの御利益で原材料を全て調達、「お得意さんから大きな信頼を得た」と、自慢げに話してくれた。

神主夫婦が式次第を取り仕切り、参加者全員が玉串奉奠
最後に神主の有り難いお言葉があったが、声が小さく後ろの方では聞き取り難い。
どうやら「皆さんの日頃の行いが素晴らしいので、今年は天気にも恵まれた。景気もそろそろ良くなる」と、無責任な楽観論だったようだ。

およそ1時間で式終了後、場所を変えて工場の会議室で昼食。
主催者の挨拶、乾杯の後は出前の寿司や乾き物で腹ごしらえをしながらの歓談。
と、突然カーテンが閉じられ、何と天井に備え付けのミラーボールが回り始めた。
司会者が「ではお待ちかね、カラオケ大会です。皆さん奮ってご参加を」と呼びかけると、歌自慢連中が我先にと殺到する。

時刻は金曜日の昼13時頃、すぐ隣の工場では製品を製作中。
そんな工場の一角で、社長と会長も交えてのカラオケ大会とは驚いた。
更に驚いたのは、出て来る歌い手の上手い事、上手い事。
次々とプロ顔負けののどを披露する。
しかし宴席でカラオケを歌っても、ほとんど誰も聞いていない。
そんな状況下でも、あれほど熱中して歌い込むなんて、本当にカラオケファンなのだろう。
歌が終わると、お義理の拍手がまばらに発生する。

およそ2時間経過。
トリは、顧客の常務さんで、春日八郎の「山の吊り橋」(懐かし~ッ!)。
見事に歌い上げてヤンヤの大喝采を浴びていた。
中〆めの挨拶は、「お稲荷さんは賑やかなのが好きなので、今日は大変満足されていると思います」。
全員で来年の再会を約して、今年度の稲荷祭りはお開き。
マァ「気は心」って言うから、皆で楽しい時間を過ごせば、何となくいい年になりそうな気はするナァ。