昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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飛行機は嫌いだけど!

元来、高所恐怖症なので、飛行機はあまり好きではない。
加えて閉所恐怖症。
新幹線でも三時間以上は乗るのは嫌なので、「東京から大阪までが出張の限界」と決め込んでいた。
(ついでながら、尖ったものが大嫌いな先端恐怖症でもある。)

因って、長時間にわたって、高いところで、狭い空間に閉じ込められる海外出張は絶対にお断りで、数年前まではたった一度、客の社内旅行に同行を求められ、嫌々台湾へ三泊四日で出かけただけだった。
それが、国際化時代とやらで、海外事業展開が流行り始め、俄かに海外出張をせざるを得なくなってしまった。
爾来数年経過、アジアだけでなく、ヨーロッパ、アメリカにまで足を伸ばす事一年に数回、今やパスポートにおされたスタンプの数だけを見れば、立派な国際的ビジネスマンと見分けがつかない。

しかしこの間、例の三大コンプレックスが直ったわけではない。
相変わらず、高いところは苦手だし、狭いところでは息が詰まる。
しかし、では海外に行く時に何故に半日以上の飛行機搭乗に耐えられるのかを考えると、答えは実に簡単。
スッチーから「ずっと見てらっしゃいましたね」と話しかけられて気がついたが、実は飛行機に乗っている間は、ひたすら機内映画を見ている。

基本的に、乗り物全てで、窓側の席は取らない。
通路側で、機内食を食べているか、映画を見ているか、あるいは寝ているかで、恐怖を忘れ、退屈しのぎをしている。
同僚が一所懸命に働いている時に、ささやかな役得で娯楽映画を見ているのだから、「飛行機は嫌だ」とか「機内食がマズイ」とかの贅沢は言えない。
しかも最近の機内映画は、先行上映作品があったり、あるいは過去に見逃した名画があったり、なかなか充実している。
一時期、韓流映画に嵌ったのも、機内映画が切っ掛けだった。

但し、着陸が近づいた時の、時間配分が難しい。
今回も、着陸35分前にサービスが終了すると分かっていたが、最後のクライマックス五分間が間に合わず、欲求不満の状態での帰国となった。
とは言っても、今更たった五分の為にレンタルDVDも癪なので、勝手にラストシーンを想像している。