昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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英雄、駒野友一の凱旋

人生、「塞翁が馬」何が幸いするか分からない。
FKを唯一失敗。
日本のベスト8進出を駄目にした戦犯。
そんな駒野が、帰国後英雄になった。
駒野に対して、テレビの出演オファーが殺到しているらしい。

本人は、帰国直後の会見で厳しい質問が続くと覚悟していたが、報道陣も遠慮したようだ。
空港では、サポーターが「胸を張れ!駒野」とボードを掲げて迎えた由。
あまりに厳しい結末を迎え、日本中があれだけのショックを受けたのに、世間の風は温かい。

駒野自身、帰国時の関西空港でのインタビューに「仲間に、家族に、前を向けと励まされて立ち直れた」と気丈に答えていた。
長谷部が、阿部が、松井が、闘莉王が、中沢が、そして岡田監督も、FK失敗で敗戦が決定した後、駒野に近づき、肩を抱いて慰めていた。
外国人は敗者に厳しいはずだが、同じサッカー野郎として、勝った方のパラグアイの選手まで駒野を労っていた。
失意のどん底にいた駒野への仲間の気配りは、深夜に敗戦を目の当たりにした日本のファンにも意外な感動を与えたはずだ。

世の中、捨てた物ではない。
今回の日本代表のワールドカップ大健闘の中で、あの時の衝撃的な敗戦が、ベスト8に進出したよりもむしろ、日本中に大きな感動を与えたような気がしてならない。

また帰国後の記者会見で、岡チャン監督から急にご指名を受けた今野と森本が、見事なパフォーマンスで大笑いの拍手喝采を浴びた。
その瞬間、今回のワールドカップで無聊を囲っていた中村俊輔もまた、心からの笑みを浮かべていた。
今野も森本も、ワールドカップを戦った日本代表のムードメーカーだった事が良く分かった。

この記者会見を最後に、今回の日本代表は解散してしまう。
そんな記者会見でも、ささやかながらも暖かい感動を覚える事が出来た。
今回の日本代表は、まさに四年に一度では勿体ないほどの良い思い出を演出した。

駒野君、そして今野君、森本君、君達は英雄だ!