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白鵬の連勝記録は大記録には違いないが

日曜日、男女のゴルフトーナメント中継に熱中したが、その後時間を持て余して、久し振りに大相撲を見た。
先場所は野球賭博問題でNHKが中継を中止したが、今場所は、理由は良く分からないが復活している。

土曜日に千代の富士の連勝記録を更新した白鵬は、この日も旭天鵬を一捻り。
テレビや新聞は、「大横綱の大記録」「次は双葉山超え」と、大騒ぎをしている。
成程、白鵬が戦後第二位の連勝記録を達成、来場所は角聖、双葉山の記録に挑むのだから大変な記録なのは間違いのないが、当方、今や大相撲への興味がすっかり薄らいでいる。
「あぁ、そうかい」程度の関心しかない。

第一、双葉山の記録とは、時代も背景も違う。
双葉山は四年間以上も負けがなく、連勝を続けながら横綱に上り詰めた。
少なくとも、双葉山に近い実力力士たちを破り続けたものだ。
千代の富士の連勝記録にも、週刊ポスト八百長疑惑を報じていたが、それでもその記録を阻止したのは、同じ横綱だった大乃国
ライバル横綱が存在したし、大関だって今ほどだらしなくはなかった。
白鵬の記録は、最大のライバルだった横綱朝青龍が引退した後のものでしかない。
今後、例え白鵬双葉山の記録を破ったとしても、明らかに自分よりも遥かに弱い力士相手にドンドン連勝を重ねたものであり、とてもスッキリとは称賛する気にはならない。

もう一人の人気者、当方の贔屓力士、魁皇の凋落も痛々しい。
体のあちこちが故障しているようで、ヤットコサの相撲が続く。
相撲協会にとっては、一人横綱白鵬の連勝こそが人気回復の命綱だろうが、当方は白鵬の連勝よりも、魁皇の土俵の方に興味がある。
今場所はカド番なので、負け越すと即引退だろう。
もしそうなったら、いよいよ相撲を見る気はしなくなる。

思えば親父に影響されて、長らく大相撲ファンを続けてきた。
物心ついた頃は、栃若時代。
続いて柏鵬時代。
北の湖も好きだった。
最近応援していたのは、天下の嫌われ者、ヒール役の朝青龍と、善玉の大人気者、魁皇
しかし朝青龍は強制的に引退に追い込まれ、魁皇も衰えから引退が近い。

今の相撲界では、肝心の国技を担うはずの日本人に、魅力的な力士が全く見当たらない。
ヨーロッパ勢の琴欧州把瑠都にかすかな期待を感じるが、応援する気にはならない。
これでは、魁皇の引退を最後に、当方の長い大相撲ファンの歴史にピリオドを打つ事になる。