昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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学生運動アガリ

顧客主催の新社屋お披露目パーティーに参列した。
テーブル形式のコース料理で、パーティー開催直後、ホテルの料理長が料理の中身を説明。
メインのフォアグラ丼が自慢の一品と紹介していた。
確かに初めて食べたが、独特の濃い味付けでなかなかに美味い。
ただその他の料理は、鳴り物入りだった割にはそんなにレベルの高いものではなかった。
それでも、二時間半かけてゆっくりと食事する機会は、そんなにあるものではない。
たまにはタダでフルコース料理を堪能できるのも、役得と感謝しよう。

ところで、当方に宛がわれた場所は、この顧客の社長と同じテーブルだった。
九州から全国制覇に打って出て以来、積極的なM&Bで業容を拡大、今や経済界の一部では大注目されている会社の社長なので、話の内容には大変興味がある。
この人、リーダーシップだけでなく、気配りも素晴らしい。
テーブルの全員にさりげなく話題を振り、座の中心人物として話を盛り上げる。
流石に、事を成し遂げる人物の魅力を感じたパーティーだった。

この社長、民主党政権への不満も表明していた、
円高、デフレからの脱却がないと景気が良くならない。
ただ今の民主党政権は、当事者意識だけでなく、経済政策が全く分かっていない。
いくら民間が努力しても、経済全体の底上げがない限り、企業収支も改善されないし、国民の生活も良くならない。
菅直人首相のリーダーシップ不足もひどいが、仙谷由人官房長官は経済オンチと一刀両断。
そして「僕も昔は学生運動をやっていました」と、仙谷由人と同じ過去も披露していた。
年齢から想像するに、恐らくは全共闘世代なのだろう。

一方の仙谷由人
菅直人政権では、首相以上の存在感を発揮しているが、その傲岸不遜な態度や、中国への弱腰外交が批判に晒されている。
自民党伊吹文明仙谷由人を、「学生運動と司法試験の勉強しかやっていないから、あんなになってしまう」と非難していた。

成程、卒業後普通に就職、学生運動時代の行動力を発揮し会社の中でのし上がっていったこの社長と、卒業後は他人からの干渉が比較的少ない弁護士の道を目指した仙谷由人
この二人は、まさに対照的な学生運動ガリと見た。

企業に就職すると、それまでの青臭い論理などまるで通用しない。
その昔は革命を目指していたはずなのに、ひたすら企業の歯車として、社内外の競争に晒されながら利潤追求にひた走る。
変節とも裏切りともとられかねないが、大半の人には後ろめたさはない。
自分が信奉していた共産主義社会主義の矛盾を体感しているからだろう。

一方、自由業の道に進んだ人の多くには、日本そのものへの批判と、贖罪意識が抜けきれない。
仙谷由人の政治主張を聞くと、日本がアジアで展開した第二次世界大戦への反省がベースになっている。
この手は、中国や韓国に対して常に謙る。
「日本の戦争責任」や「過去への反省」を強いられると、すぐに謝罪してしまう。

資本主義の自由は一部の人達だけの特権で社会は腐敗堕落している。
共産主義は例え貧しくても全員が平等なので、社会は溌剌としている。
大体このようなステレオタイプの認識なので、アメリカや日本を嫌っているのも共通だ。

偶々会った会社社長と、帰宅してテレビで見た仙谷由人
僕は、社会党出身で政治の荒波の中を生き抜き、官房長官として絶大な権力を発揮している仙谷由人よりも、企業の頂点に登りつめた社長の社会常識に同感する。