昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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愛用の時計を修理

当方愛用の時計は、古色蒼然とした自動巻き。
とにかく、いつも腕につけておかないと止まってしまう。
その為、休日も、ゴルフに興じている時も、常に腕時計着用が必須だった。

ところが、長年愛用してきたそれが、急に動かなくなった。
もう寿命かとも思ったが、殊の外愛着がある。
そこで、近所のデパートに修理を依頼した。

最初の店では、「このブランドの時計は、弊店では取り扱っておりません」と断られた。
「何で?」と食い下がったが、相手は「直接メーカーで修理してください」と引かない。
仕方なく隣に行くと、
「オーバーホールが必要で、修理費用は消費全込みで51,500円。納期は一ヵ月半後」と、簡単に請け負ってくれたので、「分解掃除」(最早死語か?)を依頼する事になった。
約束の期限には、ピカピカ状態の時計に生まれ変わり、大いに喜んだが……。

補償期間の一年を少し過ぎた頃に、またもピタリと止まってしまった。
そこで件のデパートに持ち込んだところ、「部品が折れています。補償期間を過ぎているので部品代だけは出して下さい」と言ってきた。
駄目元で、「わずかの期間超過なのに、部品が折れるのはおかしい」と文句を言うと、「分かりました。今回はタダで修理します」とアッサリOK。
一ヶ月後には修理完了の連絡があり、使用再開。

ところが今度は一カ月も経たないうちに、またも針が動かない。
頭にきて文句を言うと、相手は「直ちに修理します」と恐縮する事しきり。
しかし一ヶ月後、「我が店のあらゆる部品を試したが、上手くいかない。メーカーに直接修理を依頼したい」と電話があった。
当方、「費用は?」と質問。
先方、「無論全て弊店負担。一つだけ、メーカー修理の場合は新品同然になるので、その点だけはご了承を」
当方、「やむを得ないなァ」(実は願ったり叶ったり)

なお、出来上がりには、三カ月ほどかかるようだ。
いくら古ぼけた時計でも、修理にこんなに手古摺るとは思わなかった。
今時、自動巻き時計なんて使っている人はほとんどいないのだろう。
確かにクォーツに比べると、一日に数分の狂いはあるし、修理費用も思いのほか高かったので、新品を購入した方が正解だったかもしれないが、レトロへの郷愁からか、身につけていると安心感がある。
使い慣れた時計が、早く戻ってくる事を祈っている。