昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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人の嫌がる事をやれ!

水前寺清子は、いっぽんどっこの唄で「「人のッ、やれないィィ、事をォ、やァれ~ッ」と歌った。
加えて勝負事では、「人の嫌がる事をやらなければならない!」
相手が用意周到に待ち構えている所はパス、「ここを攻められると嫌だなァ」と心配している部分を攻撃する。
お人好しでは、絶対に勝負事には勝てない。
ゴルフのマッチプレイに強い人は、勝負の駆け引きも含めて、善人はいない。
これは、往時「マッチの鬼」と恐れられた青木功が述懐しているのだから、間違いない。

話はゴロリと変わるが、11月23日、北朝鮮がいきなり韓国延坪島を砲撃した。
「国内経済破綻で、ついに国家を挙げての発狂か?」と思ったが、識者に言わせると「金正恩への権力継承のための儀式」とからしい。
こんな馬鹿げた理由で戦争になりかねない暴挙を仕出かすなんて普通は信じられないが、社会主義を標榜しながら三代に亘って世襲を続ける閉鎖国家なので、「北朝鮮なら有りうる」と妙な説得力がある。
しかも北朝鮮テポドン、ノドンは、日本を完全に射程圏にとらえているので、将に他人事ではない。
しかしその後の北朝鮮の公式発表を見ると、韓国とアメリカが北朝鮮の近くで実施した共同軍事演習への反発が直接の原因のようだ。

確かに、朝鮮戦争以来の北朝鮮からの実力行使に対して、韓国は腰砕け対応だった。
「月刊朝鮮」の編集長だった趙甲済氏は「南北もし戦わば、韓国人と韓国軍は燃える敵の海岸砲陣地、撃墜されたミグ23に歓喜しただろう」と、米韓同盟軍の大楽勝を予報し、その絶好の機会を逸した韓国政府を批判していた。
しかし実態は、韓国も即刻反撃に転じミサイルを打ち返したが悉く標的を外し、赤っ恥をかいたオマケつきだったようで、韓国の軍事力も自慢できる程の物でもなさそうだ。

その所為かどうかは分からないが、この事件後米韓両軍は28日から12月1日まで、黄海米原子力空母「ジョージ・ワシントン」も参加する大規模合同軍事演習を実行した。
これに対して、北朝鮮は28日に「朝鮮半島情勢は極度の戦時状態に至った」「対処するすべての準備を整えている」と、言葉だけは威勢が良かったが、実際は目立った挑発行為がなかった。
更に続いて、12月3日からは、日米の共同統合演習が行われ、韓国もオブザーバー参加、日米韓連携の強化振りを示した。
これは、日米で約4万5千人が参加する過去最大規模で、韓国軍のオブザーバー参加は初めての事。
早速、北朝鮮は非難の声を上げたが、北朝鮮の後見人、中国もまた「事態をエスカレートさせかねない、いかなる行動にも反対する」と合同軍事演習を牽制している。

北朝鮮も、中国も、日米韓が親密に演習する事を嫌がっている。
とりわけアメリカ軍が前線に登場すると、金切り声でヒステリックに反発する傾向がある。
ならば、相手の嫌がる事をやれ!
外交上、北朝鮮の暴発を防ぎ、中国の膨張政策を止める手段は、日米韓の緊密な関係を誇示するしかない。