昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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年に数回の沖縄遠征

沖縄に赴いた。
日本の本土が梅雨入りでジメジメした天気で続いているが、沖縄はとっくに梅雨明け。
この日曜日の天気予報では、全国的に雨模様なのに、沖縄だけは一週間スカッ晴れ。
いつもは天候を心配している恒例のゴルフも、今回は安心できる。
そう思って火曜日に那覇空港に到着したら、いきなり大雨に見舞われた。
しかも半端な雨量ではない。
将にドシャ降りで、沖縄の顧客が「こんなひどいのは珍しい」と驚くほどの雨で、ほんの数m移動するだけでビショ濡れになってしまった。

沖縄料理に泡盛で再開を祝し、二次会は沖縄美人が待ち構えるクラブへ。
ここでまるで偶然に、当方が現在住んでいる東京近郊の出身オネエサンが隣に侍る。
「なんでまた、あんなところからこんなところまで流れてきたの?」と聞くと、「お父さんの転勤で」と無邪気に答える。
「自分の両親に敬語は不要」と説教しても、何を言われているのかすら分かっていない。
こんな知能指数の御嬢さんには、難しい話は無理なので、それではと、「明日の天気予報は?」と簡単な質問をすると、徐にスマホを取出し、「ただ今台風4号が接近中なので、明日は大雨で強風」と、けんもほろろ、取り付く島もない。
「我々はどうせ明日は会わないのだから、せめて雨かもしれない程度の柔らかい言い方はできないの」と抗議したら、「いや雨予想の確率70%」と更にダメを押された。

「明日が早いから」と午後八時半にはお開き。
酔っぱらって寝ると、夜中に喉が渇いて起き出してしまう。
その度に窓の外を見るが、厚い雲が強風に吹かれてすごいスピードで移動している。
朝になると、ホテルの窓に大粒の雨が打ち付けていた。
NHKの天気予報も、「沖縄地域は一日中雨、風強し」なので、最早絶望的。
社長をピックアップしてゴルフ場に向かう車中で、「もしも大雨なら、我々に遠慮なく、途中リタイヤでも結構ですヨ」と声をかけたら、「沖縄の天気予報はほとんど外れるので心配無用」と楽観的だ。

ゴルフ場は、前回超バブリーなクラブハウスに驚いた、パームヒルズゴルフ場だが、到着した時には、厚い雲の隙間から小雨が降っている。
一縷の期待でスタートしたが、この頃には風邪こそ強いが、青空も見え始めた。
社長は、「沖縄は風が強いので、雨雲も吹き飛ばされる」と、あまり理論的でもない能書きを垂れるが、確かに次第に雨の心配がなくなっていった。
結局この日は、一日中曇りか晴れが続き、台風の影響はわずかに風が強かった程度で済んだ。

肝心のゴルフは、前回中国で絶好調だったドライバーが不調のズンドコ。
アイアンは未だヨレヨレ。
池ポチャあり、ロストボールありで全く冴えない。
当方以外の同伴諸氏は、素晴らしいゴルフを展開したので、コースの所為にも天候の所為にもできない。
但しロストボールには一家言あり。
これは強烈なアゲ風の中、深いラフから前を遮る木々の間を抜いて、池越えで160ヤード先のグリーンを目指すウルトラ難度の一打。
焼けのヤンパチで打つと、イメージ通りのショットが飛び出したが、池を超えたところでスライスがかかった。
キャディに確認すると、「グリーン右奥バーカーの辺り」なので、意気揚々と現場に向かうが、どこにもボールがない。
無論、ロストになるショットした自分のミスが問題で、キャディに当るなんて論外だが、気を取り直したアプローチが上手くいき、パターを強めにヒットすると一筋違いでオーバーし、結果3パット。
ダブルパーになったところで、スコア的にはヤル気ゼロになり、あとは面白おかしく一日を過ごすことが目的になった。

しかし、それはそれで楽しいのがゴルフ。
キャディからは、「今日のお客さんは動きがキビキビして早い。本当に良いお客さんについた」と喜ばれると、これこそゴルファー冥利と、こっちも嬉しくなった。
沖縄では四回目のゴルフで、常に強風に見舞われているが、不思議と雨には無縁。
これを「我々の仁徳の所為」と勝手に解釈し、顧客と次の予定を約束して帰路に就いた。