昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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人生の歩き方を反省

力みかえって、自分の人生を仰々しく振り返るのではない。
文字通り、歩き方を変えようと努力中だ。

切っ掛けは、ホテルでの靴磨き。
宿泊したビジネスホテルに、紙製の靴磨きがあった。
少々汚れていたので、早速これを用いて靴を磨いたのだが、その時フト靴底を見ると、その減り方が極端に不均一なのに気がついた。
僕の場合、左右とも、靴底の内側に比べて、外側部分が圧倒的に摩耗している。
極端に言えば、外側は内側の高さの半分ほどしかない。

Why?
何事にも探究心と好奇心が旺盛な僕は、靴底の減り方にこれほど大きい差が出てしまった訳に、あれこれと考えを巡らせた。
そしてその結論は、「これは長年に亘る歩き方が原因に違いない」と思い至った。
振り返れば、僕は今日まで、ずっとO脚の歩き方になっていたのだ!
膝が力なく外側に曲がり、ヨタヨタと歩いてきた。
自分ではまるで無意識なのだが、それが一番楽な歩き方だったのだろう。
そういえば、赤ん坊は全部O脚で歩いている。
しかし、冷静にそんな格好で自分が歩いているシーンを想像すると、いかにも年寄り臭いし、実にダラシナイ。

大いに反省し、それ以来、膝を内側に押し込み、X脚になるよう気をつけて歩き始めている。
家でも、通勤途中も、職場でも、一所懸命に努力している。
しかしそんな積りで歩いているが、長年の悪癖はそうは簡単に治らない。
フト気がつけば、O脚歩きに戻ってしまっている。
慌てて、X脚歩きに戻すが、いつの間にか元の木阿弥。
そんな事を、繰り返してしまう。
X脚歩きは、結構草臥れる。

しかし(老人)ジェントルマンたる者、人生において、美しい歩き姿の追求から自己改造しなければならない。
ふしだらでダラシナイ精神に決別するには、先ずは人生の歩き方から変える!
O脚で歩いているファッションモデルなど、世界中探しても一人もいない。
長年の悪癖を直し、X脚歩きをマスターして、颯爽と街中、ゴルフ場を闊歩しよう!

千里の道もX脚から!
O脚よ、さようなら!
かの菊田一夫も、名作「君の名は」の冒頭で、「O脚とは忘れ去る事なり」と喝破しているではないか。
(ウン?? あれは「忘却」だったかもしれないし、「忘れ得ずしてO脚(忘却)を誓う心の悲しさよ」と続いているのが不吉だが。)

たかが歩き方だが、されど歩き方。
これもまた、魅力的老人への自己啓発だ。
「ハイX脚、ハイX脚」と心に念じながら、歩く姿はユリの花!(カナ)