昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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あぁ、テレホンカード!

会社から支給されているので、柄にもなくスマホを持っている。
しかしガラパゴスの僕にとっては使い勝手が悪いので、用途は専ら電話発信用に限定されている。
その所為か、会社によく忘れる。
その途端、電話ができなくなって、何をするにも不便になる。
昔は電話帳を持参していたので、ちょいと公衆電話を利用すれば、何てことなく仕事をこなせた。
しかし今や、全ての電話番号は、スマホに記憶されている。
いくら公衆電話を見つけても、電話番号がわからないのでは無用の長物でしかない。

僕は物忘れの常習犯なので、非常用の我が社の電話番号とテレホンカードは常備している。
昨日もうっかりスマホを忘れたので、用意周到とばかりにテレホンカードで会社に連絡を入れた。
ところが電話を取ったお嬢さんが悠々閑々とした対応をするものだから、どんどんテレホンカードの残り度数が減ってくる。
最後は、途中で話を打ち切る羽目になった。

ところでテレホンカード。
昔はホールインワン記念の定番だったが、最近はとんと入手できない。
テレホンカードについては、僕は京都平等院の金箔カードを持ち歩いている。
しかしこれは、息子が高校生の修学旅行の土産にくれた初めての記念品なので、絶対に使用しない積りだ。
その為、10年以上も前に料亭で貰った50度数のカードを利用してきたが、こいつを使い切ると、予備の在庫がなくなる。
かと言って、新たにテレホンカードを買うのも癪に障る。
帰宅後、家人に相談したところ、残り度数が5以下のカードが数枚出てきた。
こんなものでも、無いよりマシなので、カード入れが膨らむのを我慢して持ち歩くことにした。

一時期テレホンカードを収集している人がいた。
我が家は三井ホームで家を建てたが、当時のこの会社のマスコットレディは吉永小百合
新築祝いに数枚貰ったが、使う予定がなかったのでオークションにかけたら、かなりの高額で落札されて大儲けの気分になった。
しかし今や、携帯電話やスマホの時代になり、テレホンカードの出番は激減している。
吉永小百合のテレホンカードを、高価で入手した奇特な御仁は、今も観賞用として所持しているのか、他人事ながら気にかかる。

そう言えば、ビデオテープで世界のソニーベータ様式とガチンコ勝負に勝ち抜いた日本ビクターVHSの頑張りは、西田敏行主演の映画にまでなった。
しかし今や、VHSのビデオを持っていても、肝心のデッキが製造中止なので、見ることすらできない。
改めて、技術の進歩と、その度に置いてきぼりになる旧い道具を思うと、我が身が重なり複雑な気分だ。