昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「文壇の大御所」渡辺淳一逝去の報に接して

渡辺淳一が死んだ。
80歳だから、男性の平均寿命だ。
病名は前立腺癌。
この辺は、「エロスを追求した作家」、渡辺淳一らしい。

日経新聞に連載された「失楽園」は、当時の会社員必読の小説で、毎朝の話題の中心だった。
僕は、基本的に連載小説は読まないので、後に単行本を買った。
しかし、既にとっくに話題の旬を過ぎていたので、さほど面白い小説とは思わなかった。
その後も渡辺淳一の小説を数冊読んだが、第一印象の希薄さからか、一度たりとも感動した事はない。

止めとなったのは、日経新聞渡辺淳一の「私の履歴書」。
占い師に「女難の層がある」と予言されたとか、職場恋愛や、愛人との浮気騒動等に、一か月にわたって付き合わされた。
自虐ネタなのか自慢話なのか、僕には、手練れの物書きと言うより、むしろ三流雑誌の三文小説家の感があり、ここでも何故この作家があれほどの人気があるのかさっぱり分からなかった。

渡辺淳一は、その昔、川島直美と浮名を流した事もある。
私の履歴書」が連載された当初は、かなり赤裸々に自分の過去を曝け出していると評判だったので、覗き趣味から彼女との関係の暴露話が期待していた。
しかし、どうでもいいような事だけをダラダラと書いた、中途半端な「私の履歴書」で終わってしまった。
僕は、最近の「私の履歴書」シリーズの中では、かなり不出来なモノの一つと思っている。

渡辺淳一と言えば、女と銀座を愛した紳士の印象が強い。
私の履歴書」を読むと、渡辺淳一はかなりのナルシストで、自分の容貌にも自信があったようだ。
しかし彼が風流人を気取るのなら、あのズラだけは何とかして欲しいものだ。
渡辺淳一程の大流行作家なら、カネに不自由はしていないだろう。
銀座で飲むほどだから、ファッションにも気を使っているはずだ。

ならばあんなに、端っこが浮いたようなズラを着用するべきではない。
僕が女なら、百年の恋も一瞬で覚めてしまう。
せめて同じ医者出身、ジャ○ー○田の旦那程度のモノを愛用してくれないと、文壇の大御所の名が泣く。

とマァ、こんなのどうでもいい事か。
取りも直さず、渡辺淳一の訃報に、合掌!