昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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実業団野球部オープン戦観戦

その昔は、野球部が有する取引先が複数あり、都市対抗野球の時なんぞ動員が掛けられたりしていた。
団扇を振り、肩を組んで、応援歌や社歌を歌う。
今時流行らないと思うが、ミニスカート姿のオネエサンたちがラインダンスを踊ったりするのもオタノシミだった。

しかし最近では、プロ野球ですら見ない。
ましてや実業団野球なんて、まるで関心を持つ事はなかった。
それが、池井戸潤の「ルーズベルトゲーム」がテレビ放送されて以来、様相一変。
今や再人気爆発、若しくは再人気の予感有り状態らしい。

そしてこれもまた、リタイア後に始めたウォーキングの副次効果だが、我が家の近所に某実業団野球部の球場と合宿所がある事を発見した。
ウォーキングは、いつも同じコースを、ほぼ同じ時間に通過する。
その野球部の合宿所は、毎日午前7時頃通過する場所にある。
そこから、むさ苦しくむくつけきオトコどもが、次々と出てくる。
デカい図体でユニフォーム姿の彼等が目指している方向には、照明塔付きの近代的な野球場とエクササイズジムがある。
合宿所、野球場、ジムの設備は数年前に出来上がり、地元では評判だったらしいが、仕事をしている間はまるで気が付くことはなかった。

この連中はすれ違う時に、まるで見ず知らずの僕に対して、全員が必ず大声で挨拶する。
恐らくは地元対策として、会社から指示されているのだろうが、それでも朝から良い気持ちになる。
その球場の入り口に、今月の試合予定が張り出されている。
どうせ暇だし、いつも挨拶してくる連中の技量でも見てみようと、初めて実業団野球オープン戦を観戦した。

入場料はタダ、観客はおよそ200人。
それでもバックネット裏の特等席には、ビデオ器具が置かれ、野球部のマネージャーやスコアラーが熱心にデータを収集している。
また地元の高校野球部員もたくさん押しかけ、熱心に観戦していた。
この野球部は、実業団野球の中でどれほどの位置にいるのかは知らないが、外野のネットには「目指せ、日本一」みたいな横断幕が張ってあるところを見ると、ソコソコのチームなのだろう。

テレビで見る野球は、全体のごく一部を切り出しているにすぎないが、実際に球場で見ると、一球一球ごとに、野手が守備位置を変えたり、またランナーも走る素振りをしたり、しなかったりして投手を牽制したりと、結構忙しい。
また野次こそ飛ばないが、選手同士が掛け合う声が鮮明に聞こえ、その時の心理状態が垣間見えてなかなか面白い。
尤も技術的には、両チームとも投手のコントロールが悪く、フォアボールが多いので、ピリッとしない。
また審判も、ストライク、ボールの判定にバラツキがある。
ネット裏のスコアラーも、審判の判定には疑問の声を挙げていた。

マァ、朝すれ違うオトコの一人は、この実業団野球部の主力選手であり、ひょっとすると近い将来、プロ野球ドラフトにかかる逸材かもしれない事が分かったのが最大の収穫。
もしも彼が、晴れてプロ選手になり活躍したら、至る所で「こいつは僕のダチだ」と言いふらす積りだ。
それまでは、チョコチョコと、応援観戦に出かけよう。