昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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コメンテーターってナニ様???

テレビのワイドショーは、イスラム国の日本人拉致事件で持ちきりだ。
各局で、コメンテーターと称する輩どもが、跳梁跋扈している。
イスラム研究家とか、イスラム国に詳しいとか、今まで聞いたこともないような連中が、「我こそ情報通」みたいな顔で、愚にもつかない事を説明する。
僕は、日本でイスラム国をあれこれ詮索しても何の意味もないと思っているから、この連中の解説なんかまるで興味がない。
しかし、聞き捨てならないような、アホ丸出しの説明を聞くと、呆れる事を通り越して、頭にきてしまう。

安藤和津
犬養毅の縁戚で、奥田瑛二の嫁さんらしいが、このオンナが力み返って「もう時間がない。皆で、日本は平和を求めていると、声を挙げましょう」と主張していた。

イスラム国を相手に、そんな声がどれほどの効果があると思っているのだろう。
自分がとっても良い事を言っているような、そんな自己満足に浸っているが、まるで役に立たないマスターベーション以下の発言でしかない。

大谷昭宏
元読売新聞の敏腕記者だったらしいが、今や頓珍漢発言の方が目立っている。
神戸「酒鬼薔薇事件」の時は、犯人の小学校前で「学校教育に絶対に問題がある」と騒いでいたが、捕まった犯人は精神異常であり、犯行は学校とはまるで無関係だった。
思い込みが激しく、勝手に犯行動機を決めつける傾向も強い。
その彼は、「安倍首相は、イスラム国には言語道断とか、許すことが出来ない蛮行とかの強いメッセージを発信しているが、(拉致された)後藤さんに対しては全くメッセージを発していない。ここで後藤さんに対して、日本政府は絶対にあなたを救出するとメッセージを出すべき。そうすればイスラム国も、後藤さんに危害を加える事を思いとどまる」と言いだした。

安倍首相がこんな事を話したら、イスラム国にとって、後藤さんの人質としての価値が高まるだけの話だ。

日本人の多くは、イスラム国を粗野な蛮族集団みたいな思い込みがある。
だから彼らが、極めて高度な政治的駆け引きや、戦略的行動に出る事を驚く。
イスラム国の広報集団が、インターネットを使いこなしながら、自分に有利な状況を作り出す事も、全く想定外みたいな印象を持つ。
日本人は昔から、白人に対しては、どんな間抜けでも賢いと勘違いするのに、有色人種に対しては、勝手に自分よりも能力が劣っていると決めつける傾向がある。
しかし、周囲を敵に取り囲まれて常に臨戦態勢にある彼らが、戦争のやり方や相手との交渉力に長けていないはずがない。
そんな彼らに対して、平和ボケした考えが通用する事は絶対にありえない。
彼らは間違いなく、イスラム教で理論武装し、高度に組織化された凶暴な戦闘集団だ。

アラーの神以外の価値観を全て拒否する相手に対して、日本的な情に訴える作戦とか、あるいは世界中が注目しているなんて台詞は、まるで無価値なものでしかない。
イスラム国が人質を解放するのは、ただ一つ、彼らのビジネスに見合う条件を引き出すことが出来たか否かだけだ。
コメンテーターが、何の根拠もなく、人質解放の方法をあれこれ指摘しても、イスラム国が「成るほどそれはグッドアイディア、目から鱗が落ちた」と、参考にしてくれるはずなどない。