昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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休日の過ごし方

仕事の現役時代とリタイアした後、一番の違いは休日の過ごし方だ。

当たり前だが、現役時代の平日は仕事、また仕事の繰り返し。
朝5時半に起きて、6時半に家を出る。
7時半に会社到着後、仕事に勤しんで、何もなければ夕方7時過ぎに帰宅。
休日も接待やお付き合いのゴルフが多く、仕事優先、忙しい事こそオトコの生き様と粋がっていた。
偶に顧客訪問の時間調整で出社が遅くなると、家にいると間はまるで身の置き場に困ってしまう。平日は、仕事場と自宅の往復ばかりの、典型的な会社人間だった。

必然的に、家族サービスは休日に限定され、それも滅多にやらない。
万やむを得ず休日に外出する事態を迎えると、どこもかしこも人、人、人の人混みに巻き込まれる。
結局、安息日を犠牲にしての外出は、人出にウンザリしながらも、買い物に、食事に、観光にと忙しく走り回る事になる。
その結果、本来の目的の骨休め、気休めは望むべくもなく、疲労困憊で月曜日を迎えてしまう。
平日は仕事で疲れ、休日は家族サービスで疲れる。
しかし仕事に勤しんでいる間は、それは「当たり前の事」であり、何の疑問もなく生きてきた。

リタイアしてみると、今までとはまるで違う世界がある事に気が付く。
先ずは、休日に出かける気にならないし、出かける必要もない。
どこに行くのも平日限定。
何せ時間だけはたっぷりあるのだから、何もわざわざ、人混みの中に身を置く必要はない。

例えば昼食。
休日の食堂は、ガキと一緒の若夫婦や、デート中の若者、友達同士の連れがごった返している。
チョット人気の店なら、間違いなく一時間近くは待たされる。
しかし平日なら、若者はほとんどいない。
また、どんな人気店でも列に並ぶ事はないし、仮に列が出来ていても、休日に比べると遥かに短い。

またスーパーマーケットなども、平日の集客が大きな課題なので、休日にはありえないような特売を仕掛ける事も多い。
それにつられて、年寄り連中が売り場に集まる。
平日の売り場は、奥方の買い物を運ぶ係のリタイア老人が多いが、どの人も似たような雰囲気を醸し出している。
自分の姿が鏡に映っているようで実に物悲しいが、それでも休日に比べると全く大した人出ではないので、それも我慢の範囲内だ。

結論として、仕事中とは180度変わり、休日は家でゴロゴロ、何か用事があればすべて平日に済ます事になった。
そうなると身勝手なモノで、休日などなければと思う。
現役の仕事人の皆々様からは、大ブーイングを浴びるだろう