驚くような言い訳だ。
僕は勉強不足で名前も作品も知らなかったが、申京淑と言う作家は韓国を代表する女性小説家らしい。
その彼女が1996年に発表した短編小説「伝説」の一部が、日本の三島由紀夫の短編小説「憂国」の盗作ではないかと指摘された問題への彼女を言い訳が凄い。
それでも尚、彼女は「いくら過去の記憶をさかのぼっても『憂国』を読んだという記憶はないが、もはや私も自分の記憶を信じられない状況になった」と話しているらしい。
盗人猛々しいとは、将にこの事だ。
そんなヤヤコシイ言い訳をしなくても、盗作がどうかは、書いた本人が一番分かっているはずだ。
むしろ「ご免なさい」と謝罪した方がよほど潔いし、今後の信頼回復にもつながると思う。
こんなに見え見えの嘘をつかれると、彼女が今からどんなに素晴らしい作品を書いても、誰一人素直に評価する気にはならないだろう。
韓国メディアが「これは韓国文学の恥だ」として、徹底追及してきたらしい。
パクリに関しては常習犯として国際的にも悪名が高く、およそ常識を疑うような振舞いが多い韓国なので、韓国を代表する作家が盗作を仕出かしても不思議ではないが、今回については、この問題を追及した韓国メディアには、最低限の理性があったようだ。
是非とも、文学だけでなく、アニメでも、お菓子でも、家電製品でも、平然とパクって恥じない国民性への反省も推し進めて欲しいモノだ。