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セリーグの最終戦、広島対中日

最近はトンと、野球にも興味が薄らいでいる。
パリーグでは、歴史的なソフトバンクの独走で、9月には優勝が決まってしまった。
セリーグではヤクルトが、14年ぶりにリーグ優勝を決めたとのことだが、盛り上がりに欠ける事、この上ない。
 
DeNAがトップでセパ交流戦に突入したり、長らく阪神がトップに立ってみたり、途中経過では珍しいことが起きていたが、最後になって、ヤクルトがスルスルと首位に立ち、そのまま逃げ切ってしまった。
それにしても、巨人のだらしなさ!
金にモノを言わせて有力外国人を買いあさり、巨人ブランドでライバル球団の主力選手をかき集めておきながら、打線はまるで打てず仕舞い。
平均打率はリーグ最下位と言うのだから、笑い話だ。
あれだけ金をかけた戦力で優勝できないとなれば、やはりフロント、首脳陣の責任は免れない。
 
しかし今のプロ野球には、クライマックスシリーズがある。
各球団とも半年間をかけて、もっと言えば、昨年のシリーズが終わった瞬間から、今年のリーグ制覇に向けて全精力を傾注してきたはずなのに、その結果が出て負けても尚、日本シリーズに出るためには次のチャンスが用意されている。
それなら最初から、三位狙いのチームが出てきても不思議ではない。
数年前にロッテが、パリーグ三位からクライマックスシリーズを経て日本シリーズでも勝ってしまい、下克上と騒がれたが、こんなのは肝心のリーグ戦の価値を損なうものでしかない。
僕は、クライマックスシリーズには批判的だ。
 
今年のセリーグでは、そのクライマックスシリーズ参加をめぐって、最終戦までもつれた。
そしてこれ以上はないほどの、締まりのない田舎芝居以下の結論になった。
阪神が三位をかけた当面のライバル広島に。最終戦を負けて勝率五割以下になった時点で、クライマックスシリーズの残り一席は広島!と、誰もがそう思ったはずだ。
広島の残り一試合は、消化試合の対中日。
中日は、今年で引退する山本昌に花道を飾らせる配慮が必要と、まるで広島に勝ってくださいみたいな試合のはずだった。
ところが、広島のエース、前田健が力投して相手をゼロに抑えても、広島の打線が全く振るわない。
結局は3-0の完封負けで、クライマックスシリーズ出場権を逃してしまった。
こんなシナリオは、誰も予想していなかったはずだ。
 

すぐにメディアでは、9月12日の甲子園での阪神での大誤審を取り上げた。

あの試合がもしも引き分けでなかったら、もしもあの試合で阪神が負けていたら、広島が三位になったはずと言いたらしい。

しかし野球にも人生にも、「もし」はない。仮にあの試合で、田中選手の打球がホームランと認定されていたら、次の回の阪神の攻撃は全く回ってくるし、その後のペナントレースの展開もまた、全く違ったものになっている。


広島は、最終戦を勝ちさえすればクライマックスシリーズに進めたのに、一番大事な最後の勝負に負けてしまっただけの話で、これは広島の実力不足と考えるべきだ。

マァ、この結果阪神クライマックスシリーズに出ても、とても巨人やヤクルトの相手にはならないだろう。

仮に阪神が、その両チームを撃破すれば、ペナントリーグで五割も勝てなかったチームが、セリーグを代表して日本シリーズに進むことになる。

こんなおかしい制度は、さっさとやめた方がよい。 

 

と思いつつ、広島の最終戦は最後まで見てしまった。おかしい制度ではなるが、クライマックスシリーズ出場をかけた試合は、結構面白かった。