昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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いくら何でも曙さん、酷すぎです!

昨年11月に義母が他界したので、当方からの年賀は辞退している。
それでも世間は、おめでたい正月なので、愚痴や文句は言うまい。
そうは思うが、昨日のボクシング世界戦五試合開催は多過ぎ。
 
夕方には、WBOミニマム級田中恒成がKO勝ち。
続いて8時頃から、今度はIBFミニマム級の世界戦で、高山勝成が負傷負け。
WBA世界フライ級では井岡一翔が11回でKO勝ち。
チャンネルを変えると、WBA世界ライトフライ級タイトルマッチで、チャンピオン田口良一が9回終了後に相手が棄権したことからTKO勝ち。
最後がWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、内山高志が3回TKO勝ち。
 
わずか7時間余りで、三団体の日本人チャンピオンが世界タイトルマッチを戦う。
同じクラスに二人の日本人チャンピオンがいるのも不思議だが、ライトだのスーパーだの、その昔なら聞いたこともない枕詞が並び、階層が複雑に分かれている。
これでは、世界中に世界チャンピオンが溢れてしまう。
チャンピオンが粗製乱造されているのは、興行的にはやむを得ないのかもしれないが、真のボクシングファンには嘆かわしい。
 
しかしそれはそれとして、1ラウンドから苦戦していた田中恒成が、6回にボディ一閃で逆転した試合。
井岡一翔が、前回の因縁試合の相手を執拗なボディ攻撃で弱らせ、11回でTKOに仕留めた試合。
まるで知らないチャンピオンだった田口良一が、相手の戦意を喪失するまで打ちまくった9回の攻撃振り。
10回連続防衛中の内山高志が、3回TKOで記録を11回に伸ばしたボディ攻撃。
これらは、いずれも素晴らしいパンチだった。
こんなタイトルマッチならファンは見ていて興奮するし、日本人チャンピオンは粗製品ではないことを確信できる。
 
それに比べて、曙対ボブ・サップが戦った試合の情けなさ、みっともなさ!
12年ぶりの因縁マッチと謳われていたが、元横綱の曙には、技も華やかさもない。
相も変わらぬ、ただ醜く太った巨体で、突進するだけ。
サップの大振りパンチが、曙の後頭部をヒットすると、途端に出血。
その止血の為に、何度も試合が長時間に亘って中断される。
最後はわずか二回途中で、「曙の出血がひどく、このままでは選手生命にかかわる」からとレフェリーストップ。
それまでの試合内容から、ユナニマス判定であっさりサップの勝ち。
 
解説者は、「これはもう一回試合をやれとの神様の声かも」と、手前勝手なことを話していたが、こんな試合なら、何度やっても結果は一緒。
曙と言えば、全盛時代の貴乃花に対して、真っ向勝負で五分五分の相撲が取れた唯一の力士で、名横綱のはずだった。
それが上半身に入れ墨を施し、格闘技の世界に転身した。
過去の名声から、ここでの大成功が期待されたが、左右への動きが全くできず、動きの俊敏な格闘技選手にはまるで通用しない。
結局は悪役をも辞せずのプロレス界で、それなりに予定計上された勝ち負けを繰り返していたが、しかし久しぶりに見た曙は、まるで変っていなかった。
 
せっかくボクシングの試合でスカッとしても、曙のお陰で陰々滅々とした気分で年越ししてしまった。
こんなマッチメイキングした責任者、出てこい!!
往年の人生幸朗の気持ちがよく分かる。