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東京オリンピックなんて返上しようゼ!

2020年オリンピックの開催地が東京に決まった時は、日本中が大騒ぎ、大喜びだった。
かく言う当方もその一人。
早朝の発表にも拘らず、テレビの前に正座しして見入っていたものだ。
 
しかし正直に言うと、あの時点で「オイオイ、大丈夫か?」との思いがあった。
それは安倍晋三首相が、英語で世界を相手に大見えを切った
「フクシマについてお案じの向きには、私から保証をいたします。状況は統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません。」
との発言に対してだ。
これは、何が何でも東京でオリンピックを開催したい一心からの発言だろうが、福島原発の状況は当時も、そして今も、何一つ改善されてはいない。
我々が鈍感になっているだけで、相も変わらず壊れかかった福島原発からの放射能は、大気中にまき散らされている。
 
その後も、東京オリンピック招致はトラブル続きだ。
エンブレムの盗用や、メインの陸上競技場のデザインやり直し、聖火台の問題などが続発しているが、そんなのはまだ可愛い。
何よりも大きいは金目の問題で、招致費用がけた違いに大きくなってしまった。
これは国民への約束違反で責任問題なのに、不思議なことだが、誰一人責任を取ろうとはしないし、厳しい追及の声も聞こえない。
そんな中で今回の2億円賄賂問題も、JOC竹田恒和会長は「正規のコンサルタント契約に基づくロビー活動なので問題ない」と発表した。
そんな説明、誰が信用するのか!
釈明内容は舛添要一の政治資金私的流用問題と同様、全く要を得ない。
 
送金の相手、セネガルのディアック親子は、フランスの捜査を受けている見るからにワル然とした札付き。
送金先の会社は既に解散しているが、その事務所は、とても正規のコンサルタント企業とは思えない場所にあったらしい。
将にちょっと調べれば、すぐに正体がバレてしまうような、お粗末極まりない話なのだ。
ロシア陸上界のドーピング問題は、彼らがリオ・オリンピックへの選手派遣が出来なくなったほどの国際問題、国際犯罪の疑いが濃い。
それをもみ消すために送られた賄賂を調査する過程で、日本オリンピック招致委員会の賄賂も表面化した。
即ち、話のスジが悪すぎるのだ。
本来なら、舛添問題やベッキー不倫事件には、上を下への大騒ぎで「正義の味方」を気取るマスコミなのに、これだけの胡散臭い話への食いつきが悪い、
と思っていたら、この賄賂事件には、彼の「電通」が裏で手を引いていたらしい。
ダブルスタンダートを恥ともしない、日本マスコミ界の面目躍如だ。
 
ネット社会には、機知に富んだ人がいる。
何かを曰くの付いたエンブレム問題をひっかけて、これこそ東京オリンピックにふさわしいモノと紹介している記事を見つけた。
 
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上部のマークは、オリンピック招致委員会からくだんの問題親子への資金の流れで、一番大きな丸がディアックのオヤジで、その下の丸がドラ息子。
右下部の白丸が「電通」を表している。
しかしわずかに日本のテレビ局がこの問題を報じる時には、見事にこの白丸は消えている。
 
そもそも1964年の東京オリンピックと2020年では、時代背景が違う。
最早、カネがかかりすぎるオリンピックで、経済発展などをもくろむ時代ではないし、現に候補地立候補を取りやめると死も続出している。
何とも如何わしい連中が笛や太鼓で礼賛する、カネ塗れのオリンピックなんて、返上するに限る。