今回のリオオリンピックの日本選手を見ていると、そんなことを思い出させる。
アスリートたちが、血のにじむような苦労を積み重ねてきただろうことは、想像に難くない。
そんな超ハイレベルな選手のなかで、例え銅メダルとは言え、三位以内に入ることが至難の業なのもまた、理解している積りだ。
しかしヤッパ、銅じゃねぇ。
無論、重量挙げの三宅宏実の銅メダルは、ギリギリやっと届いたモノなので称賛!(パチパチ)
水泳400m個人メドレーの瀬戸大也は、金メダルが同じ日本人の萩野公介なので、本当は銀メダルが欲しかったが許容範囲としよう。
問題は柔道ヨ!
日本が金メダルを取る宝庫のはずなのに、揃いも揃って、必ずどこかで負ける。
結果として、敗者復活戦に回り、何とか勝ち上がって銅メダル。
そんなことを繰り返している。
だからメダリストの日本選手たちも、誰もうれしそうな顔をしない。
メダルを獲得した感激を喜色満面で表現すればと思うが、こちらも揃いも揃って、仏頂面でインタビューを受ける。
だから、見ていてもチットモ面白くない。
日本の目標は、金メダル14個獲得だった。
オリンピックが始まるまでは、「目標が低すぎる」なんて、超楽観論を唱える評論家ばかりだった。
柔道なんて、「男女とも全種目で金メダル」とか騒ぐ、元オリンピック柔道選手もいた。
しかし現実は厳しい。
頼みの水泳も、萩野、瀬戸のダブル表彰台以降、まるでパッとしない。
多くの日本選手は、予選突破がやっとだ。
卓球の石川佳純も、フェンシングの大田雄貴も、あっさり負けてしまったが、取らぬ狸の皮算用では、二人とも金メダル候補だったはず。
オリンピックの期間中は、愛国心が燃え盛る。
何とかセンターポールに日の丸を!
地球の裏側のブラジルに向かって、八百万の神々に祈りをささげる毎日だ。
因みに先のマリーン・オッテイは、9回も三位の繰り返した後、1993年の世界陸上競技選手権でやっと念願の金メダルを取っている。
日本だって、まだ二、三個くらいは、金メダルが取れるんじゃ………………