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泣かせるぜ!女子卓球銅メダル

歳を取るに従い、どんどんヒネクレ者になってしまった。
世の中の美談と言われるものには、必ず裏読みをする。
世の中の嫌われ者に対しては、何とか良い所はないかと探し、応援する。
他人からは「変わり者」扱いされても、「これこそが自分の生き方」と強がってきた。
そんな世をすねたオトコなのだが、オリンピックの女子卓球には、思わず目頭を熱くしてしまった。

シンガポールとの三位決定戦、先鋒の福原愛が負けた後のシングルスは、石川佳純が獅子奮迅の頑張りで、格上選手にストレート勝ち。
次のダブルスでは、このところ負けっぱなしの愛チャンと、新進気鋭の伊藤美誠が組み、敵を粉砕。
そして最後の仕上げは、伊藤美誠がもう一度格上選手にストレート勝ち。
シンガポールを退けて銅メダルを獲得した時と、その後のインタビューに、オジサンは年甲斐もなく、二度に亘って涙ぐんだ。
 
今回のオリンピックでは、体操男子の団体優勝も良かった。
内村航平を中心に、5人全員がチームワークを発揮し、悲願の団体金メダルを取り、翌日には個人総合で内村選手が奇跡の逆転優勝を果たした。
27歳の金藤理絵、200m水泳平泳ぎでの金メダルも、麗しい師弟愛に心を打たれた。
柔道の大野将平田知本遥が、日本柔道本来の一本に拘って勝ち取った金メダルの価値が高い。
しかし今まで日本が獲得したメダルを全部集めても、女子卓球団体の銅メダルには敵わない。
 
愛ちゃんは女子卓球個人戦で、化け物のように強かった中国選手に、木っ端みじんに負けた。
三位決定戦でも、フルセットの結果負けてしまった。
団体戦の準決勝では、勝てばメダル決定の大事な場面を任されたが、やはり最後の最後に不運なエッジボールで負けた。
三位決定戦でも、先鋒のシングルスでフルセットで負けた。
謂わば大事なところでは、悉く負けていた。
キャプテンとしては、受け入れ難いほどの辛さだったろうし、責任を痛感していただろう。
その愛チャンは、伊藤美誠と組んだダブルスで、やっと一勝を挙げた。
その後に15歳の天才少女、伊藤美誠がシングルスで格上選手を破って銅メダルが決まったのだが、その瞬間、隣の石川佳純と抱き合った愛チャンの表情が、何とも言えない。
感激、安堵を超えた、涙と無心の笑顔が混じった表情を見て、オジサンは貰い泣きしてしまった。
 
続いて、愛チャンのインタビューにも泣かされた。
「足を引っ張ってばかりだったので、皆に感謝しています」
「辛いオリンピックでした」
「主将だったので泣いてはいけないと我慢してきたが、最後は言葉にならなくて涙が止まらかった」
「最後は祈るしかなかったので、全神経を美誠に注いでいました」
 
ウウッ!
思い出すだけで、また涙が出てくる。
 
愛チャンは、出身地の仙台で東北大震災被災者を慰問し、前回のロンドンオリンピック銀メダルを披露していたらしい。
今回もそうする積りで、死ぬ気でメダル獲得を目指したと言う。
愛チャンだけではない。
目元涼やかな美少女で、実力は世界ナンバーワンクラスを証明した石川佳純、15歳で張り手スマッシュの名手、伊藤美誠もまたオジサンの涙腺を激しく刺激してくれた
 
愛チャンは「メダルの色は前回より悪くなったけど」と謙遜していたが、そんなことは絶対にない。
オジサンは断言する。
今回の銅メダルは、どんなメダルよりも輝いている。
グッ・ジョブ!
感動をありがとう!
こんなクサイ励ましをかけたくなるほど、女子卓球の三人娘は、日本中のオジサン、オバサンを熱中させてくれた。
 
ウウッ!(またしても涙が……….