江戸の昔、悪代官に「越前屋、お主もワルよノォ」と言わしめた悪徳商人の末裔にして、今ではサッカーを語らせると「左に出る」ものがいないと言われる、孤高の素人評論家である。
その自称「日本サッカーを厳しく温かく応援する辛口素人評論家」セルジオ越前屋は、大いに不満アリ!
勝つにゃ勝ったけどねぇ。
後半のロスタイムで、山口蛍の弾丸シュートが決まり、日本は何とか勝ち点3。
辛くもワールドカップ出場の可能性が残ったが、中身は貧弱そのもの。
アウェイで、しかも過去二連敗のイラクに対して、悪戦苦闘の結果、薄氷を踏む様な勝ち方をした。
しかし、あんな勝ち方では、今後のサウジアラビアやオーストラリアとの戦いでは苦戦必至だろう。
前途多難な日本代表だが、わずかに僥倖が見えたのは新旧交代が垣間見えたこと。
これは前回のタイ戦で、まるで冴えないパフォーマンスを繰り返した香川真司や長谷部誠はもう必要ないと主張した、不肖セルジオ越前屋の意見が、やっとハリルホジッチ監督に届いた結果だろう!!
(とこの部分だけは、まるで根拠レスながらも自己満足中)
香川の代わりに先発した清武弘嗣は、香川なんて比べ物にならないほどの大活躍した。
アモーレ長友の代わりの酒井高徳や酒井宏樹は、残念ながら期待にそぐわなかったが、長友は怪我でのリタイアなので、そこが治れば充分に期待できる。
またいつもは最前線で大車輪の活躍をしてきた岡崎慎司も、スタミナが切れた後半はまるでダメ男。
代わった浅野拓磨が、スピードにモノ言わせ、実に溌溂とプレイしていた。
止めは、かって日本の大黒柱だった本田圭佑。
前回のタイ戦でも、アマチュアでも決められるようなチャンスを空振りしたが、この日もサッパリ。
とうとうまだ同点だった後半36分で、小林悠に代えられてしまった。
香川、岡崎、本田と言えば、日本代表不動の中心人物だったが、寄る年波には勝てず。
絶対に勝たないといけない、後がない対イラク戦で、何としても勝ち越さないといけない、日本代表の命運がかかった場面で、三人ともお役御免となっていた。
結果として、最初の芸術的な得点を挙げたのが、日本代表としては新進気鋭の原口元気で、日本を救った劇的な決勝点を奪ったのは途中出場の山口蛍。
着々と、ヒシヒシと新旧交代が進んでいることを、如実に表した試合だった。
不肖セルジオ越前屋。
次回のオーストラリア戦こそは、日本がワールドカップに行けるかどうかの天王山。
勝てばチャンスがつながるが、負けるとかなり厳しい。
そんな中でも勇気を奮って、ハリルホジッチに対して、清武、原口、DF吉田麻也を中心に、最後の勝負所でFW浅野を投入する作戦を伝授したい。
(こんなの、極々当たり前の作戦か??!)