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「未だ審議が尽くされていない」だって???

このところ国会で審議される法案は、最終的に採決される段階で、野党、特に民進党が「強行採決反対」と、プラカードを掲げる姿が常態化している。
予めそんなプラカードを準備しているのだから、その日に与党が採決することは織り込み済みのようだ。
それでいて、特にカメラを意識しながらプラカードを掲げるのは、支持者へのパフォーマンスなのだろう。
今回のいわゆるカジノ法案に関しては、民進党は内部に賛否両論あるため、採決直前に退席した。
そんな民進党の最後っ屁みたいなイチャモンは
ギャンブル依存症が増える危険があるのに、何で法案成立を急ぐのか」
「未だ審議が尽くされていない」
と、全く反論にもなっていない。
 
テレビ朝日で、羽鳥の朝番組に出演する玉川徹は、「なぜ急ぐのでしょう。アベノミックスはギャンブルミックスと思わざるを得ない」みたいな、本人は気のきいたセリフの積りで、この法案の採決に対して口をとがらせて非難していた。
 
しかし、こんなバカな話はない。
ギャンブル依存症を懸念するなら、日本のあらゆる町に蔓延っているパチンコを問題にするべきだ。
また全国津々浦々で開催されている公営ギャンブルだって、ギャンブル依存症には大敵だ。
中央競馬は、土曜日、日曜日の真昼間にテレビで全国放送までして、馬券の売り上げ増を図っている。
日本はそんなギャンブル漬け状況なのに、まるで極楽とんぼのように、カジノ法案でのギャンブル依存症を問題視するのは、単に「与党のやることが気に入らない」野党小児病でしかない。
 
更におかしいのが、「未だ審議が尽くされていない」との理屈だ。
そもそもカジノ法案に賛成の立場と反対の立場では、いくら話し合っても妥協点はない。
因みに民進党も玉川徹も、仮にカジノ法案推進派とじっくりと話し込めば、自分の意見が変わる可能性があるとでも言うのだろうか。
常日頃の連中の態度や主張からして、自分は絶対に意見を変える気がないのに、話合いが足りないと文句を言うのは、議論を重ねれば相手が法案反対派に変わると思っているに違いない。
しかし、それは考えが甘い。
 
これは他の法案でも然りだが、与党と野党では依って立つ基盤が違う。
お互いに、自分の方が正しく相手は間違っていると思い込んでいるのだから、いくら話し合っても、議論はいつまでも平行線を辿るだけだ。
賛否が分かれた場面では、足して二で割るような解決法はありえない。
しからば、民主主義の世の中では、多数決で事を決めるしか方法がない。
結局は、多数決の結果に従うしかないのだ。
 
僕は、小池百合子に対しては極めて批判的なオトコだ。
彼女のやり方は、単なるポピュリズムに過ぎないと確信しているが、しかし残念ながら僕のような意見は現状では少数派だ。
都民、国民は、どういうわけか小池百合子を熱烈に支持している。
だから極めて残念無念だが、民主主義国家の中では、小池百合子の意見、方針が採用されてしまう。
僕に残された手段は、あらゆる場面で、例えば井戸端会議で小池百合子の悪口を言いまくるだけしかない。
小池百合子に対して、「何故そんなやり方を急ぐのか?」と文句を言っても始まらないからだ。
 
民主主義が万全な統治方法ではないことは、誰もが知っている。
しかしそれでも全体主義よりもはるかにマシだし、民主主義以上のやり方が他に見つかってはいない。
それなら、少々面白くないことが決められても、その場は我慢するしかない。
現在は少数派なのに、「時間を掛けて議論せよ」と喚くのは負け犬の遠吠えで、ないものねだりでしかない。
唯一の対抗策は、次の選挙で自分たちが多数派になる事なのに、民進党にはそのような責任野党の姿勢はないし、玉川徹は相も変らぬ「言うだけコメンテータ」でしかない。
これでは、当分は自民党の一強時代が続くしかない。